2016年7月13日水曜日

人間ドック/狂乱のオピニオン編その9


人間ドック/狂乱のオピニオン編その9

~健康は金で買えるのか?!~



 健康は金で買えるのかもしれない。そんな風にも思えてくる医療の長足な進歩である。
 早期発見であれば完治する病気が多くなっており、その意味でも人間ドックの果たす役割は重要である。しっかりしたドックで年に一回検査さえしておけば、昔であれば死に至ったような病気でさえ治ることが多いのだ。人間ドックは中高年のサラリーマンにとっては当然の自己管理と認識されている。

 仕事柄葬儀に行く機会も多かったが、人間ドックなどの定期的な検査をしていれば、と遺族が悔やんでいたケースが結構多く驚いた。勿論金銭的な問題ではなく本人が医者嫌い、というケースばかり。子供じゃあるまいし、と思うのだが、未だに医者嫌いのおじさんは多いのだろう。 


私は年に一回の人間ドックを長きに亘り同じ病院で受診している。同時に胃カメラも必ずやってもらう。更に2年に一回は別な病院で大腸内視鏡検査もやっている。
 胃カメラ、大腸内視鏡はイヤだという人が多い。苦しいからである。私は胃カメラは元々比較的平気であったし、最近はずっと安定剤を点滴で入れていただいているので苦しくも何ともない。少しぼーっとするので終わってから30分くらいベッドで横になっているが、検査中のストレスはほぼ感じない。


一方、大腸内視鏡はなかなか大変だ。まず、腸を空っぽにする準備が面倒である。早朝に起きて自宅で下剤を時間をかけて3リットルくらい飲み、トイレに何度も何度も行く。よーし、これでOKと思い、出かけた途端にまたトイレに行きたくなり泣きそうになったりするのだ。
初めて大腸内視鏡検査してもらった病院は麻酔や安定剤を使わない病院だった。何をどうするのかもよくわからないまま検査に行った。すると、長い蛇みたいな、掃除器のホースみたいなものを先生が出して来た。うへっ!と思った。こんなものを肛門から入れるのかよと泣きたくなった。最初に入れられた時はすごくイヤだった。気持ちが悪いし屈辱的なのだ。お漏らししそうな感覚すらあり、もーどうしよう!と思った。


検査は20分程度も続く。どんどん中に入って行き、それを先生と一緒にモニターで見ているのである。子供の頃に「ミクロの決死圏」という映画があったが、まさにあれと同じであった。内視鏡は腸の一番上まで行くとどんどん戻って来る。それをずっとモニターで見ている。不思議な感覚である。自分の身体の中とはとても思えない。どんどん戻って来てようやく終わる。最後に抜かれる時に、何だか名残惜しく、せっかくようやく慣れたのにぃ、あー、抜かないでぇ!と何となく思ってしまう自分が悲しい。


しかし、この検査で私は大腸のポリープをたくさん取っている。最大2cm近くのものもあった。医師からは、そのまま放っておいたら確実に大腸ガンになっていたと言われぞっとした。

私は決して大腸内視鏡が好きな訳ではない。もう10回くらいはしているので慣れたことは慣れたが、できればやりたくない。しかし、人には真剣に勧めている。友人で大腸ガンになった人が結構いるのである。
2年に一回程度、面倒くさがらずに検査しておけば確実に避けられるリスクが顕在化してしまうのは、実につまらない話だと思う。どうせいずれは死ぬんだから、と言う人がいる。確かにそうだ。しかし、そういう人に限って大病をすると後悔するものである。
事故で死ぬなら良いが、大病をすると病後がやっかいである。寝たきりで長生きしてもなかなかツライものがあるのだ。

お客様で毎月人間ドックを受診している人がいた。酒も煙草も無茶苦茶な人だが、毎月詳細に検査してケアしているのである。
そんなに健康に気を使うなら日常生活からだろ!と突っ込みたくなるが、その人曰く「摂生はしないが、健康は金で買う」。なるほど、潔いコメントである。確かに最新の医療技術を享受し続ければ、健康が維持できるのかも知れない。
しかし何となく釈然としないな。本末転倒と言うか・・・。


やはり健康には摂生が付きものであるべきなのではないか。
酒もほどほどしか飲まず、煙草も吸わず、毎日1万歩散歩して夜は麦飯と焼き魚。毎食味噌汁を欠かさず、10時には寝る。心情的には是非そういう人にこそ長生きして欲しいものである。


私は中途半端だ。そこそこ健康にも気を遣い、そこそこ不摂生だ。しかし、大多数は中途半端派なのだと思う。それでいいのではないだろうか。中途半端にやって、中途半端に長生きする。それでいいのだ。そういうことにしてしまおう。


サラリーマンソング配信サイト「サラリーマン総合研究所」はこちら→http://fcb.webcrow.jp/

今月のサラリーマンソング「辞めてやる!」はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=inBrMWKvOOI

0 件のコメント:

コメントを投稿