2016年7月19日火曜日

目標必達/狂乱のオピニオン編その12




目標必達/狂乱のオピニオン編その12

~更にスローガン問題の本質に迫る!~




壁に貼ってあるスローガンに「楽して儲けて褒められる!」と大きな文字が躍る・・・そんなシーンを夢想していた時期がある・・・。 


私はほぼずっと営業職だった。目標を達成することについては若い頃から相当鍛えられた。
は無茶苦茶だった。ほぼ精神論だけの世界。死ぬ気でやればできるんだ!みたいな。
目標必達と毎日言われていた。壁に貼ってあるスローガンも、「努力」「根性」「為せば為る」的なものが多かった。出来るまで帰って来るな!と怒鳴られたこともある。
きっと高度成長期の理屈だったんだろう。右肩上がりの時代は訪問件数を増やす、行動量を増やす、というような督励で営業が成り立っていたのだ。


昔の管理職は恐かった。目標が行かないとものすごく怒られた。立たされたまま2時間説教される、などということも当たり前にあった。
一度一緒に課長に怒られていた先輩が貧血で失神したことがあった。救急車が来て大騒ぎになったが、課長は翌日から普通に怒っていた。それは時代というものなのだろうと思う。
バブル後は精神論では営業が立ち行かなくなり、様々なマネジメント手法が取り入れられるようになった。マーケット分析やマネジメント理論などが一般化して、営業の質が変化したのだ。


それでも、精神論の好きな人は相変わらず棲息している。結局楽なんだろうと思う。結果だけを問い、怒り狂うのは最も簡単なマネジメントだ。勉強もスキルもいらない。ただただ本能的に「自分の厳しさ」みたいなものを売り物にして、感情を発散させて給料がもらえるなら、そんなに簡単で楽なことはない。


精神論はモチベーションを上げることを求めているが、私は常々「精神論はゼロでいいからスキルを上げよう」と言い続けて来た。精神論でモチベーションを上げても長続きしない。スキルが上がれば成果が挙がり、結果としてモチベーションも上がるのである。


私は裏チームスローガン、というのをよく作っていた。大っぴらに壁に貼ったりはできないスローガンをこっそり共有していたのである。
いくつかあるが、一番の自信作は「楽して儲けて褒められる」である。サラリーマンの夢というか目指すべき究極の姿。しかし、これは実は奥の深い言葉なのだ。
楽して儲けて褒められるためには、楽をしても成果が挙がる仕組みを作らなくてはならない。例えば、販売会社であれば新しい販売チャネルを開発するとか、自然に成果が挙がる仕組みを構築することが必要である。明日楽をするために今日仕組み作りをしよう、という意味なのだ。これを怠たり今日のための仕事を続けていると、「苦しくて儲からず怒られる」というまったく逆の状況になってしまうのである。


「へらへらしててもやる時ぁやるぜ!」というのもあった。苦しくても平気な顔をして目標達成しよう!という意味なのだが、日本人は「楽して」とか、「へらへらして」とかいうことは根本的に嫌いである。謹厳実直努力する、というのが一番なのだ。こんなスローガンを壁に貼ったら上司に何を言われるかわかったものではない。
 しかし、このスローガンの本質は、「大前提が既にへらへらしている」という画期的なものだ。へらへらしていることをスローガンで既成事実化したのである。すごいと思うんだけどなぁ・・・。


かくして、私の考えた素晴らしいスローガンたちは壁に貼ることは出来なかった。返す返すも残念である。しかし、私のように考えている人も世の中にはいるのかも、とネットで調べてみたが、このような社訓や座右の銘はさすがに存在しなかった。


でも、「やる気のない者は去れ」「何が何でも目標達成」などの前時代的なスローガンと、「楽して儲けて褒められる」「へらへらしててもやる時ぁやるぜ!」を比べた場合、優劣は明白であろう。何と言っても明るさが違う。追い詰められ仕方なしにやるのではなく、自ら自主的にやってやるぜぇ!というおおらかな前向きさがあるのだ。


絶対これ良いんだけどなぁ。この機会に是非どなたか使ってくれないものか。




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