2016年7月6日水曜日

クールビズ/狂乱のオピニオン編その4


     
クールビズ/狂乱のオピニオン編その4

~クールビズの新しいスタイルはこれだ!~



 今年もクールビズ真っ盛りである。以前は6月から9月だったと記憶しているが、温暖化の影響もありどんどん時期が早くそして期間も長くなって来ている。特に東京などの都市部では、ほとんどの人が電車通勤だからクールビズが進んでいるのだろう。


暑い日は半袖だけ、寒い日は上着着用という臨機応変なクールビズの人も多いが、中には「期間できっちりクールビズ」的な人も一定数いるようである。
10月末までは何があっても半袖、と決めているのかどうかは知らないが、去年のその時期に、上着を着ていても寒さにブルブル震える私の横を、半袖Yシャツオンリーのサラリーマンが何人も通り過ぎて行ったのである。寒くないはずはない。どう考えても無理がある気温だったのだ。
しかしこれは、日本人らしくて何となく好感が持てると言えなくもない。日本男児はなぁ、やると決めたら気温なんて関係ないんじゃぁ。10月31日までは震えていようが風邪を引こうが半袖と決めたら半袖なんじゃぁ。文句あっか?!ってな感じか。

それはそれとして、臨機応変クールビズの方は本当に素晴らしい。夢のようである。だが、残念ながら私は半袖クールビズ生活にはほとんど無縁だった。営業職で夜にお客様とお会いする機会が多かった為、上着なし、というのが難しい環境だったのである。


上着を着ているのと着ていないのとでは大違いで、体感温度が明らかに3度以上違うのではないかと思う。ネクタイこそしなくとも、上着着用の朝の通勤は地獄である。そしてふと気付くと、乗っている車両で何と着ているのが自分だけで愕然としたりすることがしばしばあった。盛夏の上着着用率はおそらく2~3%程度だろう。
何となく人の視線が気になる。普通に上着を着ているだけなのに、変人扱いになっている。おかしなヤツだと白い目で見られているように感じ、何となくおどおどしてしまい、仕方なく脱いで手に持ったりしてみる。それほど東京のクールビズは進んでいるのだ。

クールビズが始まったのは2005年である。今はもう夏場に上着もネクタイもしないのが当たり前であるが、それまでは特に営業マンはどんな猛暑の日でも上着にネクタイは必須だった。外回りをして会社に戻り上着を脱ぐと、Yシャツが背中に張り付くくらい汗びっしょりになってたりするのは当たり前だった。しかしあれは本当に気持ちが悪かったな・・・。

だが今も、真夏でも背広にネクタイでまったく平気、という人が僅かながら存在する。体温が低いのだそうだ。どんなに暑い日でも汗ひとつかかないで平気な顔をしている。爬虫類か!と一応突っ込んで、スネーク○○とか仇名をつけてみたりしていた。しかし、普通の人はそうはいかない。

 クールビズ中に、たまにではあるが突然上着が必要となることがある。急なお通夜やお見舞い等の行事がそれに当たる。突発的なトラブルで客先や上司に謝りに行くような場合も必要かも知れない。その為に上着を会社に置いておく人もいる。置き傘ならぬ置き上着である。通勤の時は半袖Yシャツで出社し、もし万が一突発的に何かあった時には置き上着で対応する。
合理的ではあるが上手く行かないこともある。穿いて来たズボンと置き上着の色が違う場合である。


一度、置き上着をしていた同僚が通夜にぶち当たった。仕方なく紺系のズボンに黒系の背広で出かけて行ったのだが、これがものすごい違和感だった。同系色というか暗色で色が違うのは、見慣れないせいかとても気持ちが悪いのだ。ブレザーで上下の色が何となく合わないのも微妙におかしいが、それとも違い、何だか「私は間違いました!」と主張しながら歩いているような感じに見えるのだった。
本人もそれに気づいたのだろう。翌日から毎日違うスーツを着て来ては上着を会社に置いて行った。結局最終的に家にある夏に着るスーツ5着すべての上着をロッカーに置いていた。ロッカーはパンパンである。
そしてクールビズが終わる頃に一着ずつ毎日着て帰り一件落着。なるほど。これは素晴らしい手法である。
秋になって季節が変わるのも、彼がこの置き上着を始末する時に感じたものだ。
置き上着が一着ずつ減って行くのを眺めながら、ああ、今年も日一日と秋になって行くのだなぁと感慨に耽っていたのである。
最後の一葉ならぬ最後の一着だ。
正に新しい季節感の誕生であった。 



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