2016年8月5日金曜日

上司を高く売る/怒涛のビジネススキル編その9

上司を高く売る
~ダメ上司こそ高く売れ!~

お客様など社外の人の前で上司の悪口を言ってはいけない。その上司がどんなにヒドイ野郎で、どんなにみんなに嫌われていたとしてもである。
これはそう簡単なことではない。親しいお客様との商談時についつい上司に関する愚痴を言ってしまったり、取引先とのお酒の席で上司の悪口を言ってしまったりすることはよくあることである。  それはそれで話題が盛り上がったりして楽しい。人は基本的に悪口や噂話が好きなものなのである。
では何故社外での上司の悪口は禁物なのだろうか。

お客様との関係は良い状態ばかりではない。例えば深刻なトラブルや、ライバル社との競合で窮地に立たされたりすることはよくあるのだ。そんな時にはどうしても組織対応が必要になる。名刺の威力というヤツだ。嫌っていたり、役に立たないと思っていたり、普段はバカにしている上司であろうとも、お客様の所に連れて行って交渉してもらわなくてはならない。そんな局面で、もしダメな上司とお客様に認識されていたなら、名刺の威力は半減してしまうだろう。人はイメージで判断するものである。ダメで部下にいつもバカにされているような人の言うことは、誰もまともに聞いてはくれはしない。
私も若い頃は、無防備に上司に関する愚痴をお客様の前でこぼしていたものである。しかし、この理屈を理解して以降上司の悪口は社外では一切言っていない。
つまり、普段の営業活動の中で上司の価値を高めておくことが、商談を有利に進めたりピンチを救うことになる=上司を高く売る、ということなのである。

部長になって以降、部下にもこの理屈を広めることにした。具体的に言うと部下に、私が優秀で、素晴らしい上司で、役員候補で、場合によっては社長になるかもしれない、とお客様に言いなさい、と言ったのである。将来超有望な部長像を作れば先方の見方が変わり営業的にもプラスとなり、何かトラブルがあっても治め易くなると考えたからだ。
 
ところが、ある日親しいお客様と面談した際に、「福田さんは社長になるって自分で言ってるらしいけど、あんまり言い過ぎると危ないよ」と言われぞっとした。ニュアンスが間違って伝わっていたのである。
私が言ったのは「福田部長本人がそんなことを言っている訳ではないが、私(部下の人)個人の意見としては、福田部長は大変優秀だから社長になってもおかしくないと自分は思っている」ということを伝えてくれ、ということである。それがいつの間にか「俺は社長になるんだぜぃ。うへへ」とかほざいてる傲慢な男というイメージで伝わっていたのだ。何と恐ろしい話だろう。

私は自分の「分」をわきまえている。自分で社長になる、などとは一度たりとも言ったことはないし、考えたことすら一度もない。それだけ社長という役職には、常人にはない「分」が必要なのだ。
そしてお客様が危ないよ、と言うのは当然の話だ。会社の社長というものは、だいたいみんな「俺が社長になる」と言っているヤツは嫌いである。許せない、と感じる人もいるかもしれない。次期社長を選任するのは現社長の最も重要な仕事の一つだからだ。
その後部下に再度徹底をして事なきを得たが、如何に正しく理解してもらうのが難しいものかを実感した。
自分の上司を褒めすぎるのも、このようなトラブルを誘発する危険性があるため問題だが、上司を高く売ることが大切であることは真理である。
どんなにべろべろに酔っ払ったとしても、社外の人に上司の悪口は言うべきではない。その代わり社内では、本人に聞こえさえしなければいくら言っても構わない。と言うか、言うべきである。サラリーマン社会はストレス社会だ。上司の悪口は自分のストレスを軽減させる一つの緩衝術だ。飲んだ席などではいくら言っても構わないのである。
ただし、告げ口体質のヤツや口の軽いヤツがいたりして、廻りまわって本人の耳に入るリスクは常につきまとう。
いやいや構いやしない。何故なら、身内にまで上司の悪口を言わないで我慢するほど身体に悪いことはないからだ。



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