2016年9月5日月曜日

ゴルフ/動乱のエピソード編その8



ゴルフ
~スコアを取るか、仕事を取るか、これぞ究極の選択!~


昔、サラリーマンの三種の神器と言えば「酒、麻雀、ゴルフ」と言われていた。え?嘘だろ、と若い方は思うかも知れないが、高度成長期は本当にそうだった。今は何だろう。「英語力、パソコン、決算書」という説がある。なるほど、時代の流れとは言ええらい違いである(^^;)

しかし、今でも営業マンの世界ではゴルフは必須に近い。お客様と長い時間をご一緒し、自然の中でプレーする。昼食や終わった後の反省会など懇談する時間も十分にあり、親しくなるには絶好の機会である。

私も仕事柄ゴルフの機会が多かったが、たいして上達はしていない。ハンデは19である。
 始めたのは新入社員で青森に配属となった頃だ。何も分からないので道具からウェア、スイングに至るまで会社の先輩に教えていただいた。まず、これが間違いであった。下手な人に教わって上手くなるはずがないのだ。主に私が教わった先輩は120も叩くような人だった。ゴルフの基本であるグリップやアドレスも、その人のやっていることをそのまま教えられた。 

最初にコースに出た時は158だった。まぁ、最初はみんなそんなものかも知れない。
その頃は危機管理もいい加減だった。コースを廻っている時に雷が近づいて来た。今なら絶対プレーを中断するのだが、私の師匠格の先輩は「雷くらいなんだ!」と言い放ち、「トップを横に引いてクラブヘッドを頭より高くしなければ絶対に雷は落ちないのだ」と断言した。それで仕方なく四人揃って雷がゴロゴロ鳴る中⚡⚡⚡、クラブを横に引いてプレーを続けたのである。全くバカとしか言いようがない(+_+)

でも最初の先輩の呪縛を解き放ち自学自習でやっているうちに、スコアも120、110、100と改善して行き楽しくなって来た。
課長になり部長になると仕事でゴルフをする回数が増え、お客様の前で無様なスコアも出せないと練習に精を出すようになり、90台から80台も出せるようになった。
福岡で支店長をやっている時に、いきなり神が舞い降りた日があった。

その日は私が担当していた中で最も大きく重要なお客様のコンペであった。20組80人の大コンペで、ハンデ戦である。私は赴任してまだ2ヶ月目でそのコンペでは新米だったが、2回目の出場でハンデは24をいただいていた。Mさんというお客様の会長と同組で、一番スタートだったこともあり大変緊張していた(*_*;

ところが何と、その前半のハーフで私はパープレーで廻ってしまったのだ( ゚Д゚)
パー35のコースであったが、4番ショートと5番ロングで連続バーディーを決め、2バーディー、2ボギーの35である。普通に打つと全部ナイスショットで、ほとんどがパーオンしてしまう、という驚異のプレーだった。その頃の私のベストスコアは88で、ハーフベストも30台は当然生まれて初めてだった。

昼食時に2階の食堂にいると、上がって来る参加者たちが、「今は誰がトップだ?」と話す声が聞こえた。
「新しく来た損保の支店長らしい」「スコアは?」「パープレーだって」「え?!ハンデは?」「24だ」「何ぃ?!何だそれ!ハンデがおかしいだろ!」「いーかげんだなぁ!」どよどよどよどよ、といろんなところから声が上がる。
私は消え入りたい気持ちになった(-_-)
大きなコンペで賞品も豪華であり、みんな順位を気にしているのだった。
同席していたMさんは本当に素晴らしい方で、「支店長、気にするな。応援するから優勝しなさい」と優しく言ってくださった。私は涙腺が緩むくらい感激し、一生この人を師と仰ごうと誓ったのだった(:_;)

しかし、私は考えた。これは明らかに仕事である。お客様との懇親を深め仕事をスムーズに進めるために参加しているのだ。それに、ハンデ疑惑のまま優勝したら今後の業務に支障が出るのではなかろうか。勿論ハンデは間違っていない。前回95で廻っていたので24は何も問題ないハンデだ。でも、このまま優勝していいのだろうか?そんな千々に乱れ揺れ動く心の中で、私は一つの決断を下した。
優勝したら仕事に支障が生じるかも知れない。しかし、もしかしたら生じないかも知れない。一方、自分がゴルフで70台を出すチャンスはもう二度と訪れないのではないか。ここで手を抜いたら一生後悔するに違いない。もうこの際仕事は忘れよう。絶対に70台を出す!

ある意味においてはひどい決断だが、私は後半必死に粘った。さすがにショットがやや乱れ崩れそうになった。ボギーが増えたが必死の思いでダボは叩かなかった。最大のピンチは15番ショート。グリーン周りのラフからのアプローチが緊張の余り何とだるま落としとなり、ボールは5cmしか動かなかった。
私は焦った(*_*;そして動揺したまま打った次の3打目のアプローチはトップ目に出た。強い!グリーンオーバーだ!もうダメだ(/ω\)と目を瞑った。ところがその20m程のアプローチはピンに当たりガゴン!とホールに消えたのである。奇跡的パーを拾い後半42の77。18アンダーの完全優勝となった。

その後そのコンペには10回以上出場したが、70台どころか90も切れずMさんに毎回毎回負け続け、「あんたはホントに最初だけだったねぇ」と数限りなく言われ続けながら、大変に可愛がっていただいた。

私の判断は完全に正しかった。その後70台は一度も出ていないし、出せるチャンスすら一度も巡って来ないのである(^^;)



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