2017年1月6日金曜日

「ウォシュレット」の水が止まらなくなり大ピンチ?!/錯乱のエピソード編その1



<作画:みやかね・にわとり>


~ウォシュレットの水が止まらなくなり大ピンチ(◎_◎;)~
  素晴らしい発明である。俺はもうウォシュレットがないと生きて行けないんだ。頼む!一生俺から離れないでくれ!と縋るような目で懇願するおやじが相当数いるはずである。

  現在は公共施設などにも相当普及しているが、トイレを探していてウォシュレットだった時の光に包まれるような安堵感👼と、ウォシュレットでなかった時の奈落の底に突き落とされたような失望感👿は、私だけが感じる感覚ではないはずである。
 海外に行くとウォシュレットはほぼ無いといっていい。海外出張前などには、そうかぁ、ウォシュレットがないのかぁ・・・、などと、深くため息をつき、わが子と別れるようなツラさを感じては、便座を撫で回してみたりするのである(-_-)
 しかし、何故ウォシュレットは日本で独自進化を遂げたのであろうか。 
 そもそもウォシュレットの前身はアメリカで開発された「ウォッシュエアシート」という製品だったそうだ。それを主に医療用、福祉施設用として病院向けに販売していたのがTOTOであった。TOTOが日本人の清潔好きに着目し、家庭用に独自開発し発売したのが1980年だそうだ。37年前か。私が24歳の頃だな。
 その後1982年にCMがヒットして注目を集めたのだが、そのCMのことは私もよく覚えている。戸川純の「おしりだって洗ってほしい」ってやつだ。
 戸川さんの年齢を調べたら現在67歳であった。なるほど、あの戸川純がもう67歳なら私も歳を取るわけである。このコピーは売れっ子のコピーライター仲畑貴志氏によるものであるが、コピーライターという職業が世間に脚光を浴びるきっかけになったとも言える凄い反響を呼んだCMであった。
 その広告効果もありじわじわと浸透し始め、長い年月をかけ遂に日本全土を席巻してしまったのだから本当に凄いことである。一度経験したらもう止められないくらいのこの快適性で、世界の中で独自に日本の生活文化を変革してしまったのだから、これは本当に大変なことなのだ。
 痔で悩んでいた人達を相当救っているはずだ。私も若い頃から軽度の痔で時折症状が出てはツライ思いをしていたものだが今は軽快しており、ウォシュレットのおかげではないかと感謝しているところである。
 暖かい便座も有難い。冬にしゃがんで、あまりの冷たさに「うへ!」と声が出ることがあったが、この暖房便座機能により「はぁー」と安堵のため息が出るのである。

 蓋が自動で開くやつもあるな。あれは最初に見た時は驚いた。トイレに入った途端、誰もいないのにぶわっと蓋が開くのだから、おー!誰か隠れてたのか?!と心臓が止まりそうになるほど驚いたものである。 
 このように、もう一生離れられない関係になった素晴らしいウォシュレットなのであるが、一度だけ困った経験をしたことがある。水が止まらなくなったのだ((+_+))
 会社のトイレで用を済ませ、「洗う」ボタンを押した。いつものように快適に水が出て元気に明るく私のお尻を洗ってくれた。良い気分である。よし!おしまい!と「止まる」ボタンを押したのだが、水が止まらない。
 あれれ、と思った。もう一度押してみる。まったく止まる気配すらない。
 水はどんどん出続け洗い続けている。もういいからさぁ、止まってよぉ、とばかりに「止まる」ボタンを連打する。
 でも止まらない。長めに押したり強く押したりしてみるが一向に止まらないのだ(/ω\)

 私は徐々に不安になって来た。これはもしかしたらすごいピンチなのではないか。このまま肛門周辺にずっと何時間も注水していたら、だんだん直腸から大腸へ水が上がって行って内臓に水が廻り「水没性内臓炎(私の妄想の病気)」とかで命を落とすことすら考えざるを得ないのである。
 この危機を脱するには飛びのくしかないのだが、それにはびしょびしょになるリスクがある。水がどのように出ているのかがよく分からない。何せ水が出ているところは一度も見たことがないのだ。
 飛びのく前にお尻をトイレットペーパーで拭くことは出来ないものか。何せ洗った後にトイレットペーパーで拭かなかったことは一度たりともないのである。拭かないことに対する大きな不安がある。
 ならば、飛びのきながら空中で瞬間的にトイレットペーパーでシュっと拭くしかないのだろうが、果たしてそんなことは出来るのだろうか(=_=)
 それからもう一つは出続ける水が衣服にかかる不安である。床をびしゃびしゃにすることにも抵抗がある。
 しかし、ずっとここにいるわけには行かない。そろそろ仕事戻らなくてはならないのだ。それに、いくらウォシュレット好きと言っても健康不安(水没性内臓炎)もあるしずーっと尻ばかり洗っている人生を送れるはずがないのだ。
 よぉーし、そっちがその気ならこっちにも考えがある!
 こうしよう!
 トイレットペーパーを引き出して右手に持って構え、ウォシュレットに気付かれないように(別に気付かれてもいいことが後で判明)水を当て続けたままの状態で前かがみの姿勢を維持しそーっと腰を上げて、ズボンを半分下ろしたままではあるがそのまま素早く左に水平に小さくジャンプしよう。返す刀ですぐさま右手のティッシュでお尻を拭いて素早くズボンを上げトイレから脱出する。
 水は出続けているので床は多少濡れるかもしれないがそれは仕方ない。私は立派に決断しトイレットペーパーを右手に用意した。何だかドキドキして来た。上手く行くだろうか。しかし他に方法がない以上やるしかないのだ!
 よぉーし!やってやるぅ!サラリーマン人生40年のすべてを賭けジャンプしようと腰をそーっと上げた瞬間に、な、なんと水が止まったのである(゚Д゚)


 センサーがあって、尻が離れると自動的に止まるように設計されているらしいのだ( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
 うぉー!私は感動の雄叫びを上げた。
 そこまで考えていたのか、ウォシュレットさんは。(別にウォシュレットさんが考えていたわけではないことが後で判明)
 何という用意周到さであろうか。私のピンチを予測してあらかじめ対応策を考えていてくれていたのだ。解ケツ策と言っても良いかもしれない。
 私は再度便座に座り直し、敬愛するウォシュレットさんの愛に包まれながら、ほーっと深く大きな安堵のため息を吐いたのであった。


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