2017年3月14日火曜日

大腸内視鏡検査(前編)ジャンボポリープ( ゚Д゚)に肝を冷やした!/コラムの王道





~ジャンボポリープ( ゚Д゚)に肝を冷やした!~



「良かったですね、福田さん。ポリープ1個は癌でしたよ」
 医師が私にこう言った。えぇぇぇ?!( ゚Д゚)と思った。まさか、そんな・・・。

 もう15年ほど前になるのか。私は大阪に勤務していた。会社の人間ドックの潜血検査で引っかかり、半信半疑ながら注腸検査というケツからバリウムを入れレントゲンを撮る検査に進み、そしてポリープと思われる影が発見され、最終的にこの大腸内視鏡検査を受診したのだった。

 初めての大腸内視鏡検査はめちゃ痛かった。麻酔も何もしないので心配していたら、開始前に医師が、
「福田さん、痛かったら言ってくださいね」と優しく言ってくれたので安心していた。
 最初に肛門から蛇みたいなのを入れられる時に、お漏らししそうな感覚が芽生え(うげげあぼぼ!)と心の中で叫んだ。大人だから我慢しなくちゃと思い堪えていたのだが、多分大腸が大きく曲がっている場所あたりで激しい痛みが発生し、どうにもこうにも我慢出来ず遂に、
「先生!痛いです!」と叫んでしまった
 すると医師は、「それくらいは我慢してください!」と私を一喝したのである。怒られた私は驚いた( ゚Д゚)痛かったら言え、と言ったのはあんたじゃねーか、と思ったが、仕方ないので我慢するしかなかった。しかしそれは猛烈な痛みであった((+_+))

 ポリープは4個あった。そしてその一つは何と18mmと巨大だったのである。それが上皮内癌と呼ばれる上部が癌化した状態だったのだ。
「あと2、3年放っておいたら組織に入ってましたよ。本当に良かったですね」
 医師はそう言って微笑んだ。
 私はめんどくさがりである。医者嫌いではないが、めんどくさいから再検査などは行きたくない。どうせ大丈夫だろうなどと高をくくってたのだ。それがこの時は何故かちゃんと受診し事なきを得た。幸運だったとしか言いようがない。

 このことがあって以降、ほぼ毎年胃と大腸の内視鏡検査は行っている。上と下から毎年カメラさえ入れておけば、胃と大腸は基本的にセーフだし、同時に血液検査などもしてもらえるので安心だ。友人でも結構胃癌や大腸癌の人は多いのである。

 胃は夏に、大腸は冬に毎年検査していたのだが、現在通っている医師が「福田さん、大腸は毎年は受けなくていいですよ」などと言って、受診させてくれないので、仕方なくここ数年は大腸は2年に一回となっているのである。
 で、先日2年ぶりに大腸内視鏡検査に行ってきた。

 胃の内視鏡は当日の朝メシを抜くだけで診てもらえるのだが、大腸は前日から消化の良いものを食べ、夜に錠剤の下剤を飲み、当日は早朝から2時間かけて2リットルくらい下剤を水に溶いたヤツを飲み、トイレに10回くらい行って腸を空っぽにしてから病院に行かなくてはならず、準備がめちゃめちゃ面倒なのである。もう大丈夫かな、と思って出かけたら、まだ残っていて駅のトイレで泣きそうになりながら個室に並んだりした苦い思い出もあり、なかなかホントにプレッシャーのかかる検査なのだ。

 今回も朝からバタバタバタバタと準備を済ませ、9時半に病院に行った。ここは個人病院だが内視鏡の専門医で、特に大腸内視鏡では東京でも有数の名医として名高く、予約は何と半年待ちである。痛みを和らげるために点滴で薬を入れ、頭がぼーっとする感じにしてくれるのも人気の要因かも知れない。ここでは既に7、8回検査しているので過去データもあり比較も出来るので安心である。

 後ろの空いた紙パンツを穿いて、病院着を羽織りベッドに横になる。点滴を入れ血圧を測りつつ検査が始まる。
 頭の上ではモニター画面が映し出され、医師がそれを見ながら内視鏡を操作している。私も見ることが出来る。何か自分の内臓を自分で見るのは不思議な感覚である。

 内視鏡を入れてすぐに医師が、んんん?!と言った。がっかりである(-_-;)医師がんんん?!と言ったらろくなことがないのだ。モニターを見るとポリープである。どう見てもポリープだ。
 あーあ、と思う。切除しなくてはならないからだ。しばらく酒も飲めないし、運動も出来ない。場合大きさによっては食事制限もあるし、生活制限されることだってあるのだ。

 うーむ、しかしこれは一体どのくらいの大きさなのか、と考える。モニターで見ると巨大なポリープだ。これぞポリープという、ポリープの教科書があれば載せてもいいと思うような形状である。すると医師は看護師に向かって驚くべきことを口にしたのだ。
「ジャンボ!」
 ジャンボと言えば巨大という意味だ。年末ジャンボ宝くじは一等6億円とか、当選金額が普通の宝くじの数十倍だったりするのだ。
 な、何と私のポリープはもしや、日本の医学界騒然の稀代の発見「ジャンボポリープ」なのではあるまいか。場合によっては「フクダポリープ」などと私の名前が冠されることだってなくはないのでは?!( ゚Д゚)
 何だかドキドキして来た。私はこのまま入院なのか?!
 モニターを見ていたら、またまた医師がんんん?!と唸る。うへ!またかよ、と思ったら、奥の方にもう一つ発見され、またしても医師は「ジャンボ!」と看護師に告げたのである。そして2つ目も切除。出血がモニターを赤く染め、私は貧血気味になり頭がフラッとする。
 何せダブルジャンボポリープなのだから、もう目の前は真っ暗なのであった(=_=)

 やがて検査は終わり、打ちひしがれた私は着替えを済ませ、待合室で医師の面談を待っていた。あー、もうダメだぁ、一旦帰って入院の準備をせねば・・・と泣きそうになっていた時、「福田さん!」と呼ばれ診察室に行った。

 医師が深刻な顔で私に余命宣告でもしやしないか、と警戒していたのだが、あにはからんやにこやかに笑っているではないか。

「福田さん、お疲れ様でした。ポリープ2個取りましたけど、2mと3mで小さかったから大丈夫ですよ」
 えぇぇぇ?!小さかった?(◎_◎;)
 私のダブルジャンボポリープは一体どこに消えたのか???
 恥かしいとは思ったが興味の方が勝り、私は思い切って訊いてみた。
「先生、ポリープがジャンボって言いませんでしたか?大きいんじゃないんですか?」
 医師はえ?!と一瞬驚いたような顔をしたが、次の瞬間笑い出した。
「あれは器具の名前ですよ。小さいポリープを切除する器具をジャンボって言うんです。福田さんのポリープはベリーリトルだから安心してください」

 な、何と、器具の名前がジャンボ?!そうなんだ。良かった!助かったぁ。
(しかし・・・)喜びながらも私は思った。
(頼むからさぁ、そんな紛らわしい名前付けるなよぉ!(+o+))

<参考>jumbo鉗子:デイスポーザブルのポリープ切除専用処置具。微小な病変を切除するための処置具であり、主に5mm未満の病変切除に用いる


※大腸内視鏡検査(後編)は3月16日(木)に掲載します。



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