免許の更新(前編)視力検査でビビりまくった!/コラムの王道



~視力検査でビビりまくった!~


  免許の更新案内が来た。5年ぶりである。そうなのだ。私はゴールド免許なのである。
 免許の更新は大事だ。運転に必要なのは当然だが、本人確認で提示するケースもかなり多い。絶対に切らすわけには行かないのである。

 なので早めに行くことにした。ちょっと視力測定に不安があったせいもある。最近パソコンばっかりやってるからね(-_-;)
 もしNGだった場合はメガネを作りに行ったりする必要があるかも、だからだ。
 私の免許は裸眼である。30代くらいの頃は0.5くらいしかなく、眼鏡使用の免許であった。ところが老眼が進むと同時に裸眼で視力検査が見えるようになり、いつしか眼鏡使用の制限が外れた(◎_◎;)
 現在は1.0くらいは見えるはずだ。時折人間ドックなどで測ると1.5だったりして驚いたりする( ゚Д゚)

 しかし最近ずっとPCやスマホで仕事しているので時々目が霞んだりして見えづらいことがあり、やや不安なのだ(=_=)
 何だかラッキーで試験に合格した受験生のような不安を常に抱えているのである。

  鮫洲の試験場に行った。確か汚い感じの建物のように記憶していたのだが、とんでもなく近代的なビルとなっていて驚く。いつのまにこんな・・・。
 よく要領が分からず、「免許更新」と書いてあった⑤番に何となく行ってみる。すると「①番へ行け」と言われた。そりゃそうか。その為に番号書いてあるんだもんな(^^;)


 で、番号順に手続きを進め、遂に視力検査の窓口へ来た。 
 ちょっとドキドキする。もう一回来るのは面倒だ。何とかこの関門をくぐり抜けねば、と思う。

 前のオヤジがちょうど検査中だったので様子を窺う。結構苦戦してるみたいだ。
「えー、上!いや左かな?右かも!」などとかなり混乱しているのである。
 きっと私と同じ心境だろう。何とか一発で終えて一刻も早く逃げ帰りたい気持ちなのだと思う。

 検査官も困っていたようで、「え?!どっちなの?どっちですかぁ?!」などと、イラっとした声を出す。
 本人は益々焦り「ううううう、そんなら下!」とかやけくそ一発勝負的に叫んだりしている(*_*;
「まぁ・・・、ギリギリセーフですね・・・」
 検査官の声に、オヤジは心底安心したようで、ありがとうございますありがとうございます助かった助かったなどと言いつつ、逃げるように去って行った(=_=)



 さて、私の番だ。久々の試験で緊張する。何だか勝負みたいな気になる。人生を賭けるみたいな心境だ。負けてたまるか!と思う。
 本当は勝つも負けるもないただの検査だ。それに見えないのに免許が交付されてしまう方が本来よっぽど恐ろしいのである(*_*;

 観光地にある望遠鏡的な、デカい視力検査の機械に両目を押し当てる。見える。見えるが何だかちょっとやっぱり霞んでる感じもあり不安が過る。前のオヤジの不安が乗り移ったみたいで、何だかドキドキする。


「はい。じゃあこれは?」と検査官が言う。
「右」
「はい。これ」
「下」
「えー、次はこれ」

 え?!と思う。よく見えないのである
 おー、やばいやばいやばいと焦る。
 冷や汗が出る。見えなくてもヤマ勘でも当たってくれぃ!と祈るような気持ちになる。ズルでも何でもいいからともかく通り抜けたい、と思ってしまうのである(*_*;

 しかし目を凝らすと何とか見えた。視力の問題ではなく、疲れ目みたいな感じなのか。
「上」
「はい。最後にこれ」
「んんんんん~・・・左!」

 最後はやや怪しかったが検査官は何も言わなかった。セーフである。

 おー、やったやったー、良かった良かったと達成感に包まれる。
 単純に嬉しい。何せ試験らしい試験を受けたのは久しぶりなのだ。超難関をくぐり抜けた、または窮地を脱したように感じ安堵する気持ちも湧く。

 よしよしこれであとは30分の講習だけだ。もう大丈夫だ。
 ふっふっふ、俺はやったぜぇ、ここまで来ればこっちのもんだ、と何だかカンニングがバレなかったような変な感覚に囚われる。

 しかし毎日毎日仕事で痛い目に遭っていた頃は、多少のことではオタオタしなかった私だが、何だか最近随分弱っちくなった気がする(-_-;)
 免許の視力検査ごときでこんなにビビッていたらどうにもなんねーじゃねーかよ( `―´)とちょっと自分に気合いを入れる。

 さて、講習行くか!

 後編へ続く<m(__)m>
※免許の更新(後編)は4月6日(木)に掲載します。

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