2016年8月3日水曜日

会議/怒涛のビジネススキル編その8

会議
~会議は何故役に立たないのか!~

会議や研修でお話をする機会が多かった。本社で営業企画部長をやっていた時代は販売に関する研修の講師をよく行っていたし、全国の営業責任者を集めた会議の司会進行も3年やった。役員になってからは訓示とかをする機会も結構多かった。柄ではないがお役目なのだから仕方がない。

会議の冒頭によくお話ししたのは、「会議や研修は何の役にも立たない」ということであった。何故かと言うと、たいがいの会議や研修は終わるときれいさっぱり忘れてしまうからだ。参加者本人が、その会議や研修を自分のこれからの仕事にどのように反映させ具体的に使って行くかをはっきりと意識して参加しない限り、どんなに素晴らしい内容であっても、どんなに講師が熱弁を奮おうとも、馬の耳に念仏である。

一度こんなことがあった。大阪で部長をやっている時に、代理店の皆様をお招きして研修会を開催した。販売に関する改定やそれを踏まえた今後の対策など、かなり重要な研修であった。
私が開講の挨拶をしている冒頭の辺りで、3列目の受講者が机に突っ伏して寝始めた。社員なら当然注意するのだが、代理店の方だったのでそのままにしておいた。その人はそのまま同じ体勢で2時間寝続けた。そしてちょうど終講の挨拶を副部長がしている時、計ったように目を覚ました。ゆっくりと顔を上げ、そっと左右を見回し、腕時計を確認した。副部長が「お手数ですが、今後の参考にしますのでアンケートをお願いします」と言った。すると驚いたことに、何の躊躇もなくアンケートを書き始めるではないか!2時間爆睡していたのに、である。まったく何も聞いていなかったのだ。一体どういうことなのか。何て書いたのだろうと、受講者が全員退出したのを確認してから、その人の席に行って机の上に伏せてあったアンケート用紙をひっくり返して見てみた。
大きな字で、「あまりよく分からなかった」と書いてあった。そりゃそうだろ!寝てたんだからさ!
これは極端な例だが、このような参加の意識では、まさしく何の役にも立たないのである。
だから、会議や研修に参加する際には「自分を変えるきっかけを掴む」というようなポジティブな意識や意欲が必要なのだ。
 仕事で成果を創出し続けるためには、新たな知識の習得による行動の変革が常に必要であることは言うまでもない。そしてそれは日常の業務に追われている状況の中では達成は難しいのである。

30代半ばに課長に昇格したのだが、その時の研修の中で忘れられない講義があった。
アメリカのエリック・バーン博士が開発した「ストローク」という概念を使ったコミュニケーション研修で、褒める、話しかける、握手するなどの行為を「プラスのストローク」、怒る、睨む、叩くなどの行為を「マイナスのストローク」、無視をするのを「ディスカウント」と呼び、それぞれについて講師が解説をしてくれた。
ディスカウントはマイナスのストロークよりはるかに悪いとのことで、その証拠としてドキュメンタリービデオが上映された。
アメリカで育児を放棄した家庭があり、赤ん坊の頃から子供にまったく話しかけなかった。コミュニケーションを拒否=ディスカウントし続けたのである。すると発育が極端に遅れ、言葉も発しない子供になってしまった、という内容であった。ディスカウントの恐ろしさを理解して愕然とした。プラスのストロークを増やすのが研修の趣旨であったが、ディスカウントがマイナスのストロークより悪い、というのは深く心に刻まれた。現代のいじめ問題にも通じる話であったのだと思う。

会議や研修はこのように人生に強い影響を及ぼすことがあり得る。どのような会議や研修の機会でも、受講する側の心の持ち方で大きなプラスとすることが出来るのだと思う。二時間爆睡していたあの人にも是非伝えたいところであるが、残念ながら名前も忘れ連絡先も分からない。せめてこのブログを読んで身に覚えがあれば、反省していただけないものだろうかと思う。



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