2016年9月26日月曜日

マラソン/動乱のエピソード編その16


マラソン
~マラソンは新しい幸福感が得られるぞ!~

超のつくマラソンブームだ。大阪マラソン、神戸マラソンなど大都市での大型大会が続々と生まれ大変盛況だそうだ。エントリーも大変なことになっているようである。
東京マラソンのエントリーにおける倍率は約10倍。3万人に対し30万人が申し込んでいるのだ。参加費は10,800円である。プレミアムメンバーというのもあって、年会費4,320円を払うと先行予約枠に入れるらしい。しかしそれでも当選は難しい。確実なのはチャリティランナーというやつで、10万円以上寄付すれば良いそうだ。参加費は別である。さすがにこれは一杯にはならないようだが・・・。

私がかつてレースに出ていた頃のエントリー料は3,000円~5,000円くらいが相場であったと思う。年々上がっているようだが、1万円を高いと思うか安いと思うかは人それぞれだ。しかし東京マラソンは参加する価値があると思う。
何せ、交通規制をして車道を走るというのはものすごい新鮮な感覚なのである。優越感を感じる。経験したことのない新しい世界だ。どうだどうだ、俺の道だぞ、てな感じか。沿道の皆さんが応援してくれるのも嬉しいものだ。そういう意味では今まで未体験の新しい快感を得られるのである。東京マラソンはその極致だと言える。

私も40歳から50歳までの10年間くらいはよくレースに出ていた。フルは機会に恵まれなかったが、ハーフは十数回参加している。最初に走ったのは新潟マラソンのハーフであった。当時は新潟支店の営業課長をしていたのだが、飲んだ席で上司のSさんに「ハーフマラソンくらい走れないヤツは男じゃない」などと挑発され、酔った勢いで「上等ですよ。出ればいいんでしょ、出れば!」とか何とか言ってしまい引っ込みがつかなくなり、たいした練習もせずに参加したのである。元々ジョギング程度は続けていたので何とかなると軽く考えていたのだ。

前半の10kmは好調で、50分を切るペースで折り返した。何だ、走れるもんだな、と快調に飛ばしていたら、15km付近でスタミナ切れになった。これは衝撃的だった。さっきまで絶好調だったのに突然ふくらはぎの辺りがパンパンに張って、足が上がらなくなったのである。本当に驚いた。一体何が起きたのか分からなかった。ここからが地獄であった(*_*;
目標タイム2時間切りをSさんとニギっていたので、必死で足を上げ前に進もうとするが足が重くて上がってくれない。
それでも歯を食いしばって、泣きそうになりながらも1時間58分20秒でゴールした。ゴールして談笑する人達や軽くジョギングする人達の横に、瀕死の状態で倒れ込み仰向けになって空を見上げた。10月10日体育の日。抜けるような青空だった。私はそれまでに一度も感じたことのない、今までと違う種類の幸福感を感じた。

子供の頃からテニスをしており、真夏の3時間のシングルスなどハードな極限までのスポーツはしていたつもりだったのだが、マラソンの自分の限界を超えた達成感はそれまでのものとは違っていた。マラソンはただ走るだけである。原始の時代からDNAに組み込まれたこの「走る」という行為で自分をギリギリまで追い込んだのは本当に初めての経験だったし、その達成感、幸福感はそれまでとは異質なものであった。勿論マラソンには様々な楽しみ方があり、私の申し上げているのはその一つに過ぎないのだろう。それでもエントリーが増え続けるマラソンブームの一面を表わしているのではないかと思う。

私を挑発したSさんは体育会系で無茶苦茶無鉄砲な人である。酒をさんざん飲んだ挙句夜の12時に、マラソンの練習をすることを思い立ち、皮靴、背広、ネクタイのまま日本橋から葛西までの10kmを走って帰り、汗びっしょりで家に着いたら奥様がその異様な様子を見て泣き崩れた、というようなすごいエピソードに事欠かない。
しかし、Sさんがあの日酔っ払った拍子にたいした考えもなく私を挑発しなければ、私がマラソンに出会うこともなかったのだ。その意味では本当に感謝している。

私は一時ヘルニアとなり、今はレースを走ることはできない。しかし、いつかはまたフルマラソンを、と夢見ている。フルマラソンとは頂である。人はみな頂を目指すものなのだ(^^)/



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2016年9月23日金曜日

誰だっけ?/動乱のエピソード編その15



誰だっけ?
~抱き合っているのに誰だかわからないのだ!~


ほとんど営業職で40年近く仕事をして来た。累計でどのくらいの人と会っているのだろう。
万の単位であることは間違いない。法人担当の役員をしていた3年間で交わした名刺は2,000枚であった。年に700人弱である。他の担当時代はもっと少なかったと思うので、平均すると年に300~400人くらいか。接点のあったお客様だけで12,000人~16,000人程度なのではなかろうか。この他に社員の方々がいる。転勤先でそれぞれ200~300人の人たちと会話を交わすため、3,000人~4,000人とは知り合う計算になる。合計すると会社に入ってから接点を持った人は15,000人~20,000人となる。一方スマホの電話帳には544人の連絡先、パソコンの住所録は700人程度である。知り合ったもののもう二度と会うことのない人がほとんどなのだ(=_=)

こんなにたくさんの人と出会っているともう顔も思い出せない人が山ほどいる。一方、顔は覚えているが名前が出て来ない人もいる。
仕事柄パーティなどでお客様を見かけご挨拶させていただくことも多かった。困るのは声をかけられたが誰だかわからない、という時である。
私の経験上、同じ人に3回会いさえすれば確実に覚えることができる。逆に言うと2回では覚えきれないことがある、ということである。恥ずかしい話だが宴席で数時間一緒にいた方でも、一回しか会っていない場合名前が出て来ないことがあるのだ。たいがいは部下の人などと一緒にいるので、サポートしてもらえることも多く問題はなかったのだが、たまたま一人でパーティーなどに出席していて声をかけられた時に名前が出て来ない時はかなり焦る(*_*;

一度大きなパーティで、明らかに見たことのある人が寄って来て、おー!とにこやかに声をかけられた。誰だか分からないまま、こちらも満面の笑みを浮かべどうもどうも、と返す。するとその人が親しげにハグして来るではないか。勿論私も抱き合い背中をポンポン叩いた。しかしそれでも思い出せないのだ。抱き合ったまま誰だっけ?と考えているのは相当まぬけな話である。必死に考えたがそれでも出て来ない。会話から探る手もあるが危険である。こんなに親しげな人にこちらが忘れていることなど絶対に悟られてはならないからだ。少しこちらの態度が変だっただけでも先方は気付いてしまうものなのだ。仕方がないので、頭をフル回転させ政治、経済などの当たり障りの無い世間話を続ける。顔では笑ってても冷や汗をかきながら必死の思いでごまかしているのだ。
先方は上機嫌で、じゃぁそのうちまた一杯やりましょう、と言い残し去って行った。
ふぅ・・・とため息をつき、何とか切り抜けたと安堵する。しかし・・・あれは一体誰だっけ???

勿論こんなことは滅多にはないのだが、このようなピンチでは営業マンとしての経験やアドリブ力がものを言う局面であろう。ともかく「ごまかし通す」と即座に決めさえすれば何とかなるものなのである(^^;)それよりもちゃんと覚えろよ、と言われれば一言もないのだが・・・。

しばらく前に中学の同窓会に出席した。ちょうど60歳になる年度だったため、還暦同窓会と称し強力な動員がかかったのであった。私は福島の出身だが大学からは東京で、その後転勤に次ぐ転勤で郷里での勤務経験はない。なのでほとんど中学の同級生とは接点が無かった。OB名簿からも剥落しており、ほとんど行方不明の状態だったのである。幹事役のSさんがインターネットで名前を叩き行方不明者の捜索に当たってくれたようで、会社に電話をいただき私も見事に発掘された。同様のパターンで全国から発掘されたメンバーが数人いた。本当にネット社会はすごいなぁと感嘆した。
しかし参加する前は不安であった。名簿も廻って来ていないため、友人の名前すらあまり思い出せない状態で行ったのだ。何せ45年ぶりである。
しかし行ってみると記憶が蘇る。少しずつほどけるように思い出して来るのである。学年160人のうち100人出席、という大宴会で、クラスでの2次会も盛り上がり楽しい時間となった。

勿論、中には思い出せない人もいた。おー、福田ぁ!久しぶりだなぁ!元気かぁ!とハグされたが、どうにも思い出せないのだ。
おー!久しぶりぃ!と返し、抱き合いながら考える。前にも確かこんなことがあったなぁ・・・。これは一体・・・誰だっけ???


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2016年9月21日水曜日

エレベーター/動乱のエピソード編その14


エレベーター
~エレベーターにもドラマがあった!~

サラリーマンはだいたい毎日エレベーターに乗るものである。エレベーターはただの昇降機ではない。サラリーマンが乗るエレベーターにはドラマがあるのだ。

私がエレベーターで痛い目に遭ったのはまだ20代後半くらいの時である。重要得意先にお伺いし、用件を済ませ1階でエレベーターを降りたらそこに先方の社長がいた。地元の名士であり当時は雲の上の存在で、私ごときが口を利ける方ではなかったのでものすごく緊張した。
慌てて「社長、お疲れ様です。〇〇(会社名)の福田でございます!」と元気良く挨拶した。社長は人格者で気さくな方だったので、「おー、福田さん、いつもありがとう」と微笑んでくださった。
私は感激した。初めて名前を呼んでいただいたのである。とても嬉しくなりエレベーターに乗り込む社長を見送るべくエレベーターに近づき、「有難うございます!」と深々と頭を下げた。しかし残念なことにどうやら近づき過ぎてしまっていたようなのだ。 
私が頭を下げたところに、両側からガゴン!と凄い衝撃が走った。一瞬何が起きたのかわからなかった。私が緊張と感激と感謝の余り精一杯歩を進め頭を下げたところ、頭がエレベーターの中に入ってしまい両側から閉じるエレベーターに頭が挟まったのだ。思わず、イテテテテテ!と声が出てしまった。その余りにもばかばかしい私の姿に人格者の社長も、わっはっはっは、と大笑いされた。エレベーターのドアが閉まり、上階へと上がって行く。社長のわっはっはっは・・・という笑い声が徐々にフェードアウトして行った。今でもその時のフェードアウトするわっはっはっはが、切ない思い出として鮮明に耳に残っている(-_-)

私の課長時代の部下にK君がいた。K君はものすごく顔が恐かった。並大抵ではないのである。生え際には剃り込みが入っており、眉はほとんどない。しかも空手の有段者であり身長も180cmを優に超え筋骨隆々である。仕事で担当している銀行に挨拶に行ったら防犯ベルを押されそうになったとか、問題のある人が来社したため止む無く警察を呼んだら見た目で判断され自分が捕まってしまった、とか信じられない武勇伝は数多い。そのK君と外出しようとエレベーターに乗ったところ、当時役員だった方が先に乗っていた。
その人も顔が恐かった。二人ともどう見ても常人ではないのだ。二枚目同士ならそうはならないのかも知れないが、恐い顔同士はライバル心が強いのか、K君がいきなりガンを飛ばした。上から斜めに睨むのである。役員も黙ってはいない。何だこの若造が!とばかりに睨み返すのである。予想外の展開に私は言葉を失った。おいおいおいおい止めてくれよ、と泣きたい気持ちのまま早く着いてくれと願うしかなかった。会社のエレベーターの中とはとても思えないような異様な緊張感だったのである。
やがて我々は1階で降り、役員は地下の車寄せに向かった。K君は眉を顰め私に「課長、誰っすかあれ?」と訊いた。「ばかやろう!役員だ!」「え、そうなんですか。しまった。顔が恐いからうちの会社の人と思わなかったっす」お前が言うなよ・・・(=_=)

また、エレベーターと言えば「乗り合わせ」という問題がある。狭い箱に嫌いな人と二人だけで乗り合わせたりするのはイヤなものである。しかし、エレベーターに乗る時に上司を避けるのだけは絶対に禁物である。誰しも難しい上司や偉い人とは顔を合わせたくない。エレベーターホールで見かけると、何としても避けたい!と思ってしまうものである。しかし、気付いていないだろうと柱の陰に隠れたりして1台見送ったりするのは命取りになる危険性がある。難しい人ほど避けられることに敏感であり、根に持ったりするものなのだ。まぁ、エレベーターに限らずであるが、こちらが見かけたらほぼ相手も気付いたと思うべきである。追いかけて乗り込むくらいの根性が求められる。どうせ数十秒のことである。そんなことでマイナスを食らうほどばかばかしいことはない。
サラリーマンは至るところにドラマあり。大事の前の小事なのだ!


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2016年9月20日火曜日

今月の一本(DVD)「ジェームス・ブラウン&ゲロッパ!」/映画・DVDその4


~JBつながりでこの2本を!最高のグルーブと笑いと涙!~



 TSUTAYAに行ったら「ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~」という作品を見かけた。うーむ、JBかぁ・・・(*_*;
 実は私はロックバンドを長くやっていながらジェームス・ブラウン(以下JB)はよく知らない(-_-)

 私は中学生でクリームを聴きロックに目覚め、映画WOODSTOCKを映画館で観て感動し、ビデオなんてない時代だから都合3回劇場に観に行って、CSN&YとかサンタナとかWHOが好きになり、その後ディープパープルとかピンクフロイド方面にすっ飛んで行ってしまった男である。

 なので、ビートルズとかローリングルトーンズもイマイチだし、ソウルミュージックもほとんど聴いて来なかった。何せ「ソウルミュージック」と最初に聞いた時は、100%韓国のソウルで出来た音楽と勘違いしたくらい無知だったのだ(*_*;

 そんな私がJBを強烈に意識させられたのは、井筒監督2003年の映画作品「ゲロッパ!」であった。
 この映画には、大阪の映画館で一人で観て、感動の余りボロボロ涙を流した思い出がある。私の人生でこんなに泣いた映画はない(:_;)泣いたのは主として、主演の西田敏行が、生き別れていたものまねショーのイベンターの娘(常盤貴子)を救うべくJBの「セックスマシーン」を代役で歌って踊るシーンなのだが、大泣きしている私の周りでは誰一人泣いている人などはいなかった。
 大阪の人は一体どうなってんだ!薄情なのか、とも思ったが、どうやら単に私の嗜好の問題らしい。私は音楽ものにかなり弱いのである。ステージを観ただけでも感動してしまうのだから、そこにストーリーが絡んでいたりするともうダメなのだ((+_+))

 で、その時にJBを初めて強く意識したくらいだし、西田敏行が歌った「セックスマシーン」が初ゲロッパなのである。
 ゲロッパというのは、「セックスマシーン」のリフでJBが「Get up!」と繰り返すのが「ゲロッパ!」に聴こえるところから由来している。
 今回「ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~」をレンタルするにあたり、「ゲロッパ!」ももう一度観てみたくなり探したら1本だけあったので、一緒に借りることにした。劇場で観て、ビデオになった時観たから3回目だな。この2回目に家で観た時も私は同じ場面で泣いた。さて、3回泣けるのかどうか(^^;)

 まず、「ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~」を観てみた。

 プロデューサーは何とあのミック・ジャガー( ゚Д゚)。作品の中にはJBがストーンズの前座で出演するエピソードなども出て来るが、ともかく何と言っても時代時代のライブシーンがイカしている。これらを観るだけでも十分価値を感じられるが、作品には不遇な生い立ち、音楽との出会い、成功と挫折、熱狂と孤独など、様々なJBの人生が込められている。天才としての苦悩ゆえの奇行や蛮行も余すことなく描かれており、その生涯の何とも言えない切なさに胸が詰まるのである(-_-)

 主役のチャドウィック・ボーズマンの歌と踊りは凄まじい。年齢に合わせたJBの人生をそれぞれしっかり再現している。
 ライブシーンのこのイカしたグルーブとステップはどうだ!JBがマイケル・ジャクソンに大きな影響を与えたことは知られているが、そのことが良く分かる素晴らしいステージである(@_@)
 そして、16歳で入所した教護院で服役中に知り合ったボビー・バードとは、トラブルで袂を分かつこともありながら、生涯の友情を育んでおり、それが物語の重要なテーマとなっている。うーむ、ラストが泣かせる。素晴らしい映画だったなぁ・・・。

 で、これを観た後に「ゲロッパ!」を観てみた。3回目である。

 5年の刑期で刑務所に入る前のやくざの親分が主人公だが、彼には心残りが二つあった。一つは25年前に生き別れた娘を探すこと。もう一つは大好きなJBに会うことだった。弟分(岸辺一徳)や子分たち(山本太郎など)が日本に公演で来日していたJBを誘拐しようと奔走するが、誤ってJBのものまねタレントを誘拐してしまう。そしてそのものまねショーのイベンターをしていたのが生き別れた娘であった。そこで運命の糸はつながり、ヤクザたちと娘、何故か内閣調査室まで絡まって、とんでもないドタバタ劇が繰り広げられるのであった・・・。というような複雑かつダイナミックなお話しですね(^^;)
 ソウルに友情に親子愛にサスペンス、笑いとペーソスなどをギューギューに詰め込んだ井筒監督の集大成的な作品。
 で、結局また泣いた。むせび泣いた。幾つになっても私に進歩はない。あるのは退化ばかりか(^^;)
 しかし役者が上手いなぁ。西田敏行の演技は素晴らしい。岸辺一徳のこの貫禄はどうだ。山本太郎もあのままやっとけばさぁ・・・。まぁいいけど(-_-)

 それはそれとして、JBつながりで今回観た2本の映画は、今年の夏のステキな思い出である。だからこの記事は夏休みの宿題だな。
 はなまるを一つよろしくお願いしたいものですね(^o^)/



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2016年9月19日月曜日

小説「地球最期の日」について

 先日突然別ブログで掲載を開始した小説「地球最期の日」ですが、唐突な告知にも拘わらずお読みいただいて有難うございます<m(__)m>

 実はこの作品は私がやっているバンドF.C.B(Fighting Corporation Band)の楽曲「地球最期の日」がモチーフになっている実験的な作品です。
この歌は実は27年ほど前にアルバムに入れた曲で、そのコミカルで不条理な設定と展開で人気の曲でした。
この歌の歌詞から引っ張って短編小説を書きましたので、かなり変な作品となっています(^^;)
でも、この変な歌を聴いてから小説作品をお読みいただくと、また違うイメージが湧くかも知れません。

小説の主題歌「地球最期の日」(音声のみとなっており映像はありません)

https://youtu.be/KieyOm3X22s

 主題歌付き熱血感動近未来SF恋愛サラリーマン連続小説「地球最期の日」に是非ご期待くださいませ(^o^)/
こちらのリンクからご覧ください!

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2016年9月16日金曜日

勘違い/動乱のエピソード編その13



勘違い
~勘違いの恐ろしさを痛感!~

勘違いというのは恐ろしい。ゾーンに入り込み、まったく信じて疑わない状態になってしまうからである。

大学に入り福島から上京した時に驚いたのは月極駐車場である。福島にも勿論あったのだろうがあまり意識していなかった。東京にはやたらに駐車場が多く、それも大半が月極駐車場と書いてあった。浅学の私には「つきぎめ」とは読めず、「げつごく」と読んでしまっていた。しかも「げつごく」は人の名前で駐車場のオーナーだと勝手に解釈していた。六本木だろうが渋谷だろうがどこに行っても「月極駐車場」はある。なので、東京にはどえらい金持ちがいるもんだと驚いていたのだ。しかもその月極(げつごく)さんは、着物を着て杖をついて髭を生やした陰険な老人であるに違いない、と妄想を膨らませていたのである。
大学の友人に、「ねぇ、月極(げつごく)さんて東京では相当有名な人なんでしょ。どんな人なの?」と真顔で訊いてとことん呆れられた。しばらくの間わたしの仇名は「げつごくくん」であった(=_=)

大阪で副部長をやっていた頃、何だか考え事をすることが多かったのか勘違いミスを多発させていた。ある時、仕事終わりに会社を出て西梅田の駅から地下鉄に乗って梅田に出ようとした。梅田駅で改札を通ろうとしたらチャイムが鳴って止められた。ちょっとムッとした。定期は期限も残っていて止められる理由がないのだ"(-""-)"
駅員の人がいたので、「どうしたんですかね、この定期なんですけど」と定期を見せながら少し強い調子で訊いた。
駅員の人は私の定期を見て怪訝そうな顔で「お客さん、どっから乗ったんですか?」と言った。
何だか態度悪いヤツだなぁ、と更にムカついて、「西梅田ですよ!」と言ったら、駅員の人は私の顔をじっと見て「お客さん、ここは西梅田です」。
な、なにぃぃぃ?!そこで、ようやく状況を理解したのだが、私は何と西梅田の改札を入ってホームを延々と反対側まで歩いて、そのまま改札を出ようとして止められたのである。私はえへへえへへと曖昧に愛想笑いしながら後ずさりしてホームへ戻って行ったのだった(;'∀')

同じ頃にもう一発やらかした。会社は肥後橋の自社ビルであったが、テナントの企業も入っていた。私は営業部に所属していたのだが業務部に用事があり、エレベーターで上がってドアを開けた。するとレイアウトが変わっていたのである。あれぇ、いつ変えたんだろう、と思いながら歩を進めた。更に女性の社員が制服を着ていたので驚いた。私の会社は制服は随分前に廃止されていたのである。
あれぇ、また制服に戻ったんだぁ、と思った。そもそも制服を見た瞬間に気付くべきである。と言うか、レイアウトを見た時点で分かるはずなのだ。急にレイアウトが変わるはずもなく、また突然制服に戻ることなんて有り得るはずがないのである。
ところが私は勘違いのゾーンに入っていたのだろう。そのままレイアウトが変わり、制服に戻ったと思われる業務部へずんずん進入して行ったのである。すると制服の女性に「いらっしゃいませ」と言われた。はっとした。見渡すと知り合いは一人もいない。勘違いゾーンの真っ只中にいた私でもさすがにしまった!と思った。エレベーターを降りて反対側のテナント企業に進入していたのであった。私はまたも曖昧に笑いながら後ずさりして退出したのであった。何と恐ろしい話か(*_*;

たわいのない勘違いが一生ものとなることもある。高校時代の友人のT君は中華料理屋に同行した際、餃子の貼り紙を指差し、「おじさん、さめこって何ですか?」と訊いてしまって以来、仇名は未だに「さめこ」である(^^;)

しかし勘違いが思い出になるうちは全然まだいいのだ。勘違いで決定的なミスを犯さないよう、お互い十分注意したいものである。


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2016年9月14日水曜日

急告!連続サラリーマン小説「地球最期の日」連載開始です!

 主題歌付き熱血感動近未来SF恋愛サラリーマン連続小説「地球最期の日」が突然連載開始です!
 こちらも平日毎朝6:00に配信します。19話完結を予定しております。

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また、この小説の主題歌「地球最期の日」も是非一度お聴きください。(音声のみとなっており映像はありません)

https://youtu.be/KieyOm3X22s



「地球最期の日」
作詞作曲:キャプテン福田
演奏
F.C.B(Fighting Corporation Band





朝目を覚まして新聞読んだら
今日で地球が終わるって書いてあるOh No
慌ててテレビつけたら
徳光和夫がそれでは皆さんさようならOh No
どうすりゃいいんだいどこ行きゃいいんだい
しょうがないとりあえず会社へ行かなくちゃ
地球最後の日地球最後の日
おっと危ない遅刻しちゃうぜOh Yeah
急げよ慌てろ遅刻しちゃうぜ

駅の階段2段駆け上がり
電車に飛び乗りゃいつもと同じ超満員Oh No
みんな黙ったまま電車に揺られて
足踏んだり踏まれたりしてるOh No
みんなどうしたんだい一体何考えてんだよ
電車から降りたらもう9時5分前になってる
地球最後の日地球最後の日
カバン抱えて全力疾走Oh Yeah
人波かきわけ全力疾走

会社に着いたら7分遅刻で
課長がじろって睨んで小西君どうした?Oh No
すんません地球が終わるみたいでと言い訳したけど
課長はそれがどうしたんだOh No
何すりゃいいんだいどうしたらいいんだい
やりかけの仕事を片付けなくっちゃ
地球最後の日地球最後の日
早く見積もり仕上げなくっちゃOh Yeah
明日が締め切り急がなくっちゃ

彼女のオフィスに電話したんだ
大変だ今日で地球が終わるんだってOh No
彼女は慌てず知ってるよそんなこと
それより今日のデートはカラオケよOh No
歌どこじゃないだろもっと大事な事あるだろ
彼女はそれじゃと電話を切っちゃった
地球最後の日地球最後の日
彼女とカラオケ歌いに行かなくちゃOh Yeah
彼女とデュエット歌いに行かなくちゃ

どーすりゃいいんだい課長は残業しろって
時計睨んで必死にワープロ叩くよ
地球最後の日地球最後の日
デートの時間に遅れちまうぜOh Yeah
デートの時間に遅れちまうぜ
地球最後の日地球最後の日
デートの時間に遅れちまうぜOh Yeah
デートの時間に遅れちまうぜ




趣味/動乱のエピソード編その12



趣味
~何をしてる時が幸せなのかを訊いてみた!~


お客様と会食をすると主として仕事の話以外の話題となることが多い。このような会食はお客様と親密になり、より強い信頼関係を構築することが目的である。達成するためには、昼間の商談では話せないプライベートな話題を共有することでお互いをより深く知ることが必要なのだ。
すると話題は「出身」「趣味」「家族」などとなる。会社によってはこれらの情報を簡単なデータベースにして後任に引き継いだりしている。

お客様のSさんとの会食でお話ししていたらたまたま出身の話になり、高校の先輩であることが判明した。おー、そうですか!と盛り上がり、更に遡って行ったら中学校、小学校、幼稚園まで一緒ということが分かり驚愕した( ゚Д゚)。当然のことながら、それ以来私はすっかりSさんの子分と化したのである(^^;)しかしこれもプライベートな話題を展開しない限り分かり得なかったことなのだ。

話題で一番多いのはやはり趣味である。「お休みの日は何をされてますか?」などと振ってみるのだが、やはり多いのはゴルフだ。半分仕事で何となくやっている人も多いのだろうが、中には筋金入りの人もいる。企業対抗のメンバーも多いし、クラチャンクラスの人もいる。商社のYさんなどは、何とアメリカのプロアマでタイガーウッズを圧倒したそうである。ミズノオープンの予選に通って出場資格を取った人もいるし、2回ホールインワンした人など、いやはやゴルフの話題になると百花繚乱の輝きがある。

 「何をしている時が幸せを感じますか?」と振ってみた時期があった。会食の度にしばらくずっとこのフレーズで通してみたのである。
 「畑」という人が意外に多かった。郊外に住んでいる方で自分の土地や借地で農業をやっている人は多い。手入れも相当大変なのだと思うが、その分収穫の喜びもひとしおなのだろう。
 「マラソン」も多い。「ペット」という答えも多い。

これらの回答者に共通するフレーズは「裏切らないから」であった。「畑」は手をかけた分だけ収穫がある。「マラソン」は練習した分だけ着実にタイムにつながる。「ペット」は自分を心から信頼してくれる。会社でよっぽど誰かに裏切られているからかどうかは知らないが(^^;)趣味のベースは仕事では得られない「裏切られない信頼感」や、努力した分だけ必ず返って来る「達成感」なのかも知れないな。

 「酒」という人もいた。酒を飲んでいる最中の会話で、「私は酒を飲んでる時が一番幸せです」と仰るのだからまったく潔い(^^;)
 休みの日には朝起きたらビールから始め、昼にワインを飲み午後にバーボンを飲み、昼寝をして夜は日本酒を飲むという。若干心配にはなるものの、この酒だけに賭けた潔さには感服するばかりである。

電鉄会社のTさんは「暖炉」と仰った。長年の夢を実現させ家に暖炉を作ったのだそうだ。暖炉に薪をくべ炎を見ているのが至福の時だそうだ。何となく気持ちは分かる。素晴らしい趣味である。

このように人それぞれに趣味は違えど共通するのは、何もかも忘れられるということなのだろう。私はバンドとスポーツが主たる趣味であるが、それぞれ熱中している時は仕事のことなど思い出さない。特にバンドは、練習の時に必死に入り込んで没頭しないくてはならないので、仕事のことを思い出す余裕がないのだ。

仕事が趣味、と仰る人がいる。ギャグで言っている場合が多いが、中には本当に会社生活オンリーという人もいる。そういう人はリタイアした時の反動がものすごく大きくなってしまい、時間があり過ぎて精神に変調を来すこともあるのだそうだ。定年を迎えたあたりに急に体調を崩すケースもよく聞く。それだけサラリーマン生活というのが、人生で大きなポジションを占めており、生活習慣が変わるストレスが如何に深刻か、ということなのだろう(=_=)

  しかし、人生は死ぬまで自分探しの旅である。好きなことや楽しいと感じることはいくつになっても見つかるものなのだ。そしてそれはどんなことでも構わない。芸術やスポーツなどではなく、ただぼーっと空を見ることだって継続すれば趣味だ。ついでに写真を撮ってブログにでも上げれば、人に誇れる素晴らしい趣味となる。

「少年老い易く学成り難し」と言うが、中年は既にもう十分老いているので今更そんなに老い易くはない(^^;)それに時間は十分にあるのでその気になれば学だって成り易いのだ。
「中年老いにくく学成り易し」である。
いくつになろうとスタートラインは常にそこにあるのだ(^o^)/

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2016年9月13日火曜日

今月の一杯(カレーうどん)「こんぴら茶屋/目黒」/飲食店その2

~ご飯が「私を入れてぇ!」と呼ぶ魔性のメニュー!~

 さて、今日は何を食べようかと考えているうちに、ふっと頭に浮かんだのが「カレーうどん」であった。何故か突然無性に食べたくなったりすることがあるのだ。
 カレー自体はそうでもないのだが、カレー南蛮そばやカレーうどんは時折身体が渇望することがあるみたいだなぁ(^^;)
 私は決然と立ち上がった。「今日は絶対カレーうどんを食いに行く!」そして小走りに目黒のこんぴら茶屋へと向かったのであった。東京で王道のカレーうどんと言えば、よく名前が出るのがこの店なのである。


 JR目黒駅に着いたのが11時半やや速足で店に向かう。気が急く。カレーうどんが私を呼ぶのである(^^;)改札からは2分程度か。店構えは町場のお蕎麦屋さん的なシックなイメージ。客は8割くらいか。

 メニューを拝見すると「牛かれーうどん」1,100円がイチ押しである。各種トッピングもあったので、チーズトッピング1,200円で発注した。
 辛さは中辛と辛口が選択できたため、中辛とさせていただいた。
他のメニューはまずまずの値段なのに、この「牛かれーうどんシリーズ」はやや高めの値段設定である。
 おねえさんから頂戴した紙エプロンを装着して待つこと8分。
待望の「チーズ入り牛かれーうどん」の到着である\(^o^)/

 おー、濃い目の色のカレースープに蒲鉾と分葱がパラパラと。そして何故かコーンが存在感を強く主張している。

 うどんを箸ですくい上げようとすると、結構粘度が高くうどんが重いのである(*_*)

 口にすればコシの強い中太の手打ちうどんにカレーがねっとりと絡んですごく美味い(^-^)
 おおおおおー、と思わず声が出る。辛みに奥行きが感じられる。味が深いのだ。
 蕎麦屋のカレー南蛮の汁とは一線を画す、カレーうどんの為に考え尽された濃厚な中にも切れ味のあるスープと言える。
 また、ヴィジュアル的にやや違和感のあったコーンが絶妙の箸休めになっているのだ。麺のボリュームも十分であり満足感が高い。
 どんどん食べ進み満腹となった。
 ところがである。麺と具を食べ尽した結果、私の目の前にはこのような光景が現出したのだ(@_@)
 
 カレースープがこんなに残ってしまっているのである(/ω\)
 選択肢は幾つかある。
 1.このままカレースープを残し、常連風に小粋な感じで「お勘定!」と席を立つ。
 2.身体が欲するだけ、レンゲでカレースープを飲む。
 3.どんぶりを抱えぐびぐびぐびとカレースープをすべて飲み干す。
 4.ライスを追加発注してカレースープに投入する。

 私は腹が一杯である。本品のボリュームが結構なものであることに加え、加齢によりそんなに若者みたいに食えないのである。
 ライスの投入にはかなり躊躇する腹具合なのだ。
 うむむむむむむ、と唸る
 しかし、この丼ぶりのヴィジュアルが私を誘うのである。

 「ねぇ、ホントにご飯はいらないのかい?」

 腹は一杯でもそう言われれば(実際に言われてるわけではないが)激しく心が動く。
 「ねぇってばぁ、何とか私にご飯を入れてもらえないもんですかねぇ」
 ん~~~~~~。どうすりゃいいのか(/ω\)
 「こんなに頼んでもダメですかねぇ」
 いや、絶対ダメと言うわけじゃないけどね・・・。
 更に左の壁にはこのような張り紙も(*_*;



 わかったよ。あたしに負けだ。何とかしよう。。。
 私は心を決めて「ライスの小をお願いします!」と発注したのであった。
 小にしたのはせめてもの抵抗の証である。
 で、ライスが来た。
 こうやって・・・。

 こうなったのである。

 これは正にカレーリゾットそのもの(@_@)
 う、美味い。思わずため息が出る。
 美味過ぎてレンゲが止まらない。
 そもそもカレーリゾットを食わせるべくしてこのスープを作ってるんじゃないんかい?!と言いたくなるような完成された美味さである。
 で、結局こうなった・・・。




 うー、満腹満腹。
 しかし確かに、一粒で二度美味しいとはこのことだな。
 参りました((+_+))
 降参です<m(__)m>

住所:品川区上大崎3-3-1 坂上ビル 1F
営業時間:平日  11:00~翌1:00
     土日祝:11:00~23:30
休日:無休(年末年始除く)
経路:JR、地下鉄目黒駅徒歩2分
席数:20席


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2016年9月12日月曜日

単身赴任/動乱のエピソード編その11


単身赴任
~単身赴任の達人に学べ!~

 転勤族という言葉があるが、私も正に転勤族であった。単身赴任も10年ほど経験している。しかし10年などというのは駆け出しの部類で、単身赴任の達人とも言える人は数多く存在している。

連続15年のDさんは大関クラスであろう。大阪で一緒だった先輩だが、生活習慣が変わっている人だった。2LDKの広いマンションに住んでおり、夏はエアコンの風を循環させる為に扇風機を3台購入しそれぞれの部屋に置いて、戸は全部外して片付け、「首振り強」の設定で常に付けっぱなしにしていたそうである。するとどの部屋にいても高原のように爽やかな風を受けられるのだそうだ。素晴らしい発見のように得意満面で説明されていたし、確かにそれは一人暮らしであるからこそ出来る技であろう。と言うか、家族がいたらこんな不経済で馬鹿げたことは許されるはずがないのである。そもそも普通の一人暮らしは、リビングメインでひっそり暮らしているものなのだ(=_=)

また、Dさんは食生活も変わっていた。朝は納豆一筋だそうなのだが、ご飯は食べない。納豆オンリー派である。食卓が汚れるのがイヤなのでキッチンで立ったまま食べるのだそうだ。どうだ、合理的だろ!と威張るのだが、扇風機が3台廻っている部屋のキッチンで、立ったままパックの納豆をそのまま食べているDさんを想像したら、ツボに嵌ってしまい大爆笑して止まらなくなった。するとDさんは本気で怒り出した。自分がこんなに素晴らしいことを教えてやってるのに笑うとは何事か!という趣旨である。 しかし可笑しいものは可笑しい。ぷんぷん怒っているDさんを尻目に、私はしばらく笑いの発作から逃れられなかったのである(^o^)

 しかし、Dさんに教えていただいてホントに良かったことが一つだけある。Dさんの日課はキッチンで納豆を食べる前に風呂で新聞を読むことであった。最初にそれを聞いた時ちょっと驚き、「えぇぇ?!濡れないように読むには腕が疲れるでしょ!」と思わず言ってしまった。これはDさんの待っていた質問であった。ニヤっと笑うとしてやったりの顔で、「バカだなぁ、福田君。風呂の蓋の上で読むんだよ」。な、なるほど!( ゚Д゚)これにはすっかりやられた。私も当時休みの日に半身浴をして雑誌や本を読んでいたのだが、蓋の上でという発想が無かった。そもそも家の風呂に蓋が無かったのである。腕は疲れるし本は濡れるし、でちょうど困っていたところだったのだ(^^;)
 そこで早速蓋を買い求めその上で新聞、雑誌、小説などを読み始めた。快適である\(^o^)/。素晴らしいのだ。
休日の朝ににジョギングなどをして帰って来て、風呂で30分~40分くらい読書するのはとてもゆったりとした良い時間であった。
このように単身赴任の達人たちは玉石混合の様々なノウハウを編み出して、家族と一緒に住む自宅では発想できない自由な暮らしを送るのである。

単身赴任の横綱と言えば先輩のNさんだろう。Nさんは40年の会社生活で連続30年以上単身赴任であった。結婚して2年ほどで、事情により奥様が郷里に戻ってしまい、以来海外と東京でずーっと単身赴任だった。なかなか連続でこんな人はいない。そしてNさんは自炊は一切しなかったそうだ。すべて外食。よくもまぁ健康で乗り切られたもんだ感心するばかりだ。
本日の漫画の全日本単身赴任連合会みたいな組織があるなら間違いなく表彰ものである(^^;)

大変だったのはやはり先輩のSさんであった。12年の単身赴任を終えて家族が住む東京に人事異動が発令された。おー、ようやく解消だ、と喜んで奥様に電話し、異動が出たよ、と言ったところ、今度はどこ?と明るい声だった奥さんが、東京と聞いた途端、え?!と絶望的な声を発したまま絶句したのだそうである(=_=)確かに長期単身赴任者は自宅に居場所がないのだ。たまに帰るくらいは良いが、常時暮らすとなると荷物も入らなければ、部屋も子供に取られてしまっており、すっかりやっかい者と化していたのだった(:_;)
結局Sさんは自宅の近くにアパートを借りて徐々に慣らし、だんだんに荷物を減らし、1年間をかけて自宅に戻ることに成功したのである。

単身赴任は悲喜こもごも。勿論良いところも悪いところもあるのだが、どちらかと言えば良いはずはない。家族の環境を守るために一人で働き続ける日本のおやじは、海外の人から見ると相当奇異に映るらしい。クレージーなのだそうだ。だが勤勉で真面目な、何とも日本人らしい姿なのではないか、とも思えてしまうのである。




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2016年9月9日金曜日

転勤/動乱のエピソード編その10



転勤
~見送りの鬼は何故逃亡したのか!~


転勤はたくさんした。入社以来では青森―東京―長野―東京―神戸―東京―新潟―大阪―東京―大阪―福岡―東京の12か所である。人事異動としては最後の東京で4回替わっているので都合16回である。39年に16回なら、平均2.44年だ。

最長は4年8か月、最短は1年4か月である。随分替わっているように思うかも知れないが、私は東京と地方を行ったり来たりしておりまだ恵まれている方だと思うし、回数も取り立てて多い訳ではない。そういう業界なのである。
転勤の多い業界は様々あるが、営業網が全国的で多岐にわたっている点では保険業界は横綱であろう。あまり深く考えずに就職してしまったので、自分でもまさかこのような人生となることは想像もしていなかった。

新入社員の時、研修のガイダンスで全員基本的には自宅から通える所に配属、と言われた。
私の実家は福島県福島市である。親にもそのように話して喜んでもらっていたが、発令されたら青森市だった。研修終わりのパーティーで人事の人に何故自分は福島ではないのか、と訊いてみたら、同じ東北なんだから近くて良いじゃないかと言われ、この人はバカなんじゃなかろうか、と思った。当時は特急しか無かったので、東京-福島間は3時間、福島-青森間は5時間半もかかっていたのである(=_=)

損保は様々な地区に拠点があるため距離的に激しい人事異動も多い。以前先輩が4月に北海道から沖縄に転勤し、コートに長靴で赴任したらみんな半袖で驚愕したと言っていたが、そんな話はゴロゴロあるのだ。

転勤する時の見送り、というのも一大イベントであった。本店に勤務していた30代の頃はオフィスが日本橋にあったこともあり、転勤者の東京駅からの出発は同じ部の社員がホームで見送る、というのが結構恒例だった。
見送りに執念を燃やすA部長という人がいた。A部長は転勤者に赴任の予定をつぶさに確認し、必ず東京駅のホームにてバンザイ三唱で見送るのだった。手の空いている人は付いて行かなくてはならず、だいたい10人以上が新幹線のホーム等に集結し恥ずかしい思いをしながらバンザイをしていた。見送る方はまだ良いのだが、見送られる方は滅茶苦茶恥ずかしい。人目も憚らず大きな声で、「それではぁ、〇〇君の前途を祝してぇぇぇ、バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!」とやるのだから、周囲からはじろじろ見られるし、早く新幹線出てくれーと、祈るような気持ちになるものである(*_*;

そのA部長が大阪に転勤になった。ところが、A部長は赴任の予定を開示しないのである。その頃私は課長の手前の副長という役職で、後輩達からA部長の赴任予定を代表して確認するよう促され、仕方なく訊きに行った。すると、新幹線じゃないから、とか、未だ決まってないから、とかいかにもテキトーな感じではぐらかし、頑として新幹線の出発時間を言わないのであった(-_-)
みんなは「見送りの鬼」と言われたA部長を派手に送り出し、目一杯恥ずかしい思いをさせるべく決意を固めていたので、何か手立てはないものかと悩んだ。我々有志は、ともかく赴任日当日の夕方待機し、ホームの見送りが叶わぬまでもフロアーでの胴上げだとか、せめてもの一太刀を浴びせようと虎視眈眈と機会を狙っていたのである。

するとA部長は夕方5時頃にふわーと立ち上がると、じゃどうも、と呟くように言ったかと思うやいなや、小走りに出て行こうとするのである。これには驚いた。意表を突かれた。いくらなんでもフロアで全員集めての挨拶くらいはするものとばかり思っていたのだ。後を追おうと私を含めた何人かが立ち上がった。気配を察したA部長は更に歩を早め、廊下に出ると何と全速力で駆け出し、階段を転がるように降りて行ったのである。我々は呆然と見送るしかなかった。しかし、そんなに見送られるのがイヤなのか。そんなに自分がイヤなら何故人にするのか・・・(*_*;

とは言うものの、私の会社だけではなく当時3月末の新幹線のホームではバンザイ三唱はよく見られた光景だった。今はあまりないのかな(^^;)

当時はのんびりした時代で今とは違うと仰る方がいらっしゃるかも知れない。だが私は、当時の仕事の状況が今よりも楽だとも思わない。ただ、高度成長期のムードや過去の伝統が色濃く残っている時代だったのだろう。バブル後に失ったものの中に、このような日本的なイベントが他にもたくさんあるのかしらね。良い悪いではなく、単純に寂しい気持ちもするな。




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2016年9月8日木曜日

今月の一冊(文庫)「侠飯(おとこめし)」/書評その2


~異色のグルメ小説!今ならドラマと両方で楽しめる!~

 ドラマ化されて最近よく宣伝などを目にする機会があったので購入してみました。


 就職活動に悩む良太が、たまたま自宅の前でやくざ同士の銃撃戦に巻き込まれ、何の因果かやくざの組長柳刃竜一を自宅に匿う格好になってしまう。柳刃は変なやくざで、料理の知識がものすごく、また様々な食材のお取り寄せをしてはこだわりの料理を作る。良太のユニークな同級生たちも騒動に参入し、就職活動の展開と合わせ、素敵なドタバタ劇が展開される。ラストの予想外の展開と良太の成長が物語を飾る新しいタイプのグルメ小説・・・てな感じかしらね。簡単に言えば(^^;)
 しかしよくもまぁこんなトリッキーな設定を考えたものである。任侠とグルメで侠飯か。なるほど、タイトルもシンプルでスッキリしてて良い感じだな。

 まず、文章がイケている。読みやすく違和感がない。無駄がなく気負いもない。私の好きなタイプの文章である。
 また、登場人物が魅力的だ。人は良いがややダメな学生良太と、強くカッコよく博学で筋が通っている柳刃の組み合わせの妙が効いている。

 無理はある。柳刃が料理に詳し過ぎたり、取り寄せの食材があまりにもマニアックだったりするのは、最後までその理由が説明不足で、合理性に欠けていると言わざるを得ない(-_-)
 中間部分では料理中心で進行し、物語の展開にスピード感が無かったり、青春ものには欠かせないラブストーリーも中途半端だったりで、何だかなぁと思った(=_=)

 それでもこの話は読ませる。ぐいぐい料理ネタで引き込む。食いたいと思う。腹減ったと思う。また、あー、今度これやってみようか、とか、この食材買ってみようかと思ってしまう自分がいたりするのだ(^^;)
 その意味では私はすっかり作者に負けているのである。更に、ラストでドカーン!とやられる。どんでん返し的パンチを食らうのである\(-o-)/
 そして読後感が爽やかである。良太を応援したくなるのだ(^o^)
 最近何だか知らないけどさぁ、若手サラリーマンの苦労話とか、学生の就職の話とか、こんなのをよく読むなぁ(^^;
 サラリーマン終わると逆にスタートの所に魅かれるのかしらね(*´Д`)たまたまかなぁ。


 既に「侠飯2ホット&スパイシー編」「侠飯3怒涛の賄い編」と続編も出ているようだ。
 ドラマはテレ東で金曜0時12分~放映中。主演は生瀬勝久=柳刃。ビデオ予約して観てみたがなかなか面白い。特に料理のシーンが出色だなぁ。
 ドラマを観てから続編を読むと、また臨場感が沸いて良いんだよね。相乗効果ですな。
 本もドラマもおススメですぞ\(^o^)/


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