カールがなくなるなんて!カールおじさんごめん!と心から詫びてみる!


~カールおじさんごめん!と心から詫びてみる!~

 2017年5月25日木曜日、全国(特に東日本)を震撼させるニュースが日本列島を駆け抜けたΣ(゚Д゚)!!

 それは、「カールの東日本での販売終了」=「カールショック」と呼ばれ、後世まで語り継がれた一大ニュースであった。
 人々は目を疑い、まずガセネタを疑った(*_*;
 しかしyahoo!を始めとするネットニュースはこぞって配信し、関連配信や続報配信など次々とカールが消えることを流し続けたのである。
 当然ツイッターの検索上位はカール関連が並んだ。
 キーワードは「カール」「カールショック」「カールロス」などである。
 だがしかし、この時点でも私は完全に信じていたわけではなかった。だって、あの「それにつけてもおやつはカール」とまで言われたカールが、そしてあの心休まるふるさとのカールおじさんが、東日本から消えるなどということを、どうして簡単に信じることが出来るだろう(-_-;)

 半信半疑のまま悶々としていた私だが、遂にNHKの19時のニュースで大々的に報じられるに至り、この状況を受け入れざるを得ない心境となったのである。

「カールおじさんが消える・・・😞」

 翌26日の菅官房長官の会見でも、家計学園問題の厳しいやりとりの後、ある記者が「カール・ロス」についてどう思われるか、と尋ねたそうである。
 国民的おやつ「カール」が発売中止になる事態に政府としての見解を問うたのであろう。
 この質問は空振りに終わったようだが(-_-;)、正に国民的、国家的大問題と言っても過言ではないと受け止めている人が多ことを表していると言えよう。

 26日朝、私はコンビニを巡った。そして驚愕の事実を初めて知ることとなった。
「まさか、そんな・・・そもそもカールを置いてなかったなんて(◎_◎;)」
 そうなのだ。ほとんどのコンビニにはそもそもカールが陳列されていなかったようなのだ。
 なんてこった!く、くそう・・・。

 私は意を決し近所のスーパーに突進したのである。何としてもカールを買わねば、カールおじさんに会いたい!その一心であった。

 スーパーのスナックコーナーには異様な光景が広がっていた。
 うげΣ(゚Д゚)!!カールだけない(◎_◎;)

 遅きに失したかぁ!!
 くっそぉぉぉ!私はチャリを飛ばし次の店へ向かった!
 そして3店目で、遂にカールおじさんと再会出来たのである。
 カール・・・おじさん・・・( ノД`)私は感動に震えた。

 しかしよく見るとカレー味しかない。しかもラスト6袋である。私は買い物かごに次々と放り込んだ。棚は空っぽとなった。
 その光景を見て私は考えた。いかんいかん、次の人のために1袋戻そう。

 私のように、必死の思いでカールを求め走り回っている人がいるかも知れない。ならば最後の1個まで買い占めることは、私には出来ないのだ・・・(-_-)

 マックに行きお茶をする。ふぅ~とため息を吐いて椅子に座る。
 テーブルに置いた袋にはカールカレー味が5個入っている。

 傍を通ったおばさんが、うぬぬ?!とばかりに私を睨む。一瞬足を止め私のカール袋を凝視する。
 ううううう、ま・・・まずい・・・(/ω\)
 私はいたたまれない気持ちになる。買い占めた私に怒りの感情を覚えたのだろう(-_-)

 私に非はない。私はカールおじさんに会いたい、という切なる願いを果たす為に必死で走り回りようやく購入出来たのだ。
 しかも最後の1袋は置いてきたのだぞ。それなのになぜ私はを責めるのか(-_-)
 釈明したい気持ちに駆られるが、何とか感情を抑え、目を伏せつつそっと袋の上部を縛る。

 だいぶ判別が難しい感じになり少し安心する。



 私はコーヒー☕を飲みながらカールおじさんに想いを馳せる。




 私の今の心境を語るならこんな感じである。



 私には遠く離れた故郷に叔父がいる。名前はカールおじさんである。
 カールおじさんには子供の頃にとても可愛がってもらった。
 夏休みなどにはよく、森の近くにあるおじさんの家に遊びに行って、森の奥や小川などに連れて行ってもらった。おじさんは動物が好きで、森の動物たちも、おじさんにだけはとてもよく懐いていたのだ。
 おじさんは髭面で、いつも黄色い帽子を被って白いタオルを首に巻きニコニコ笑っていた。

 私は高校を卒業すると東京の大学に行き、東京で就職した。故郷に帰るのも年に数回となり、実家に帰る時もカールおじさんのところにまで挨拶に行く機会は作れず、ずっとずっと長い間ご無沙汰してしまっていたのである。

 しかし、カールおじさんのことを忘れたことはなかった。心の中には、いつも優しく楽しいカールおじさんが住んでいたのである。

 ところが突然母から電話があり、「カールおじさんの余命が数か月」と聞かされた。私は激しく動揺した。そして母に抗議したのである。

「母ちゃん、何で言ってくれなかったのよぉ!俺知らなかったよ!こんなことになるの知ってたらさぁ、もっと何度も何度も会いに行ったのにさぁ・・・・・」



 最後は涙声である💦
 そして噎び泣きながら、私はこう叫ぶのである。
「カールおじさん、ごめんよぉ!俺が、俺がぁ・・・悪かったぁぁぁぁぁ!!」



カールおらが村公式サイト(カールおじさん他カール情報満載)→http://www.meiji.co.jp/sweets/snack/karl/