「ブーメラン」私が教えたことを、私に教える人の恐怖!/サラリーマンのつぶやき


 (それ、俺が教えたやつじゃん(/ω\))

私が教えたことを、私に教える人=「ブーメラン」の恐怖を語る!


私が先日教えたことを、上司が私に教え始めた。言うに言えない葛藤の中で耐え続ける私。果たしてその結末は?!



(^.^)本日の記事の見出し


👉私が先日教えたことを、上司が私に教えようとするのだ!


👉私から聞いたことをすっかり忘れているのだ!


👉しかも間違えてるのだ!


👉更に調子に乗る上司!


👉エスキモーは醤油みたいのをつける習慣がなかったんだってばぁ!

 
👉まとめ:もう知らない!勝手にしろ!





👉私が先日教えたことを、上司が私に教えようとするのだ!




「福田君、エスキモーに高血圧はいない、って知ってるか?」と上司のKさんが私に言った。

 社内のプライベートの3人の軽い飲み会の席であった。

 えぇ?!と私は驚愕( ゚Д゚)した。

 エスキモーに高血圧がいないことに驚いたのではない。
 
 そのことを一週間ほど前にKさんに教えたのが私だったから驚いたのだ。

 何とKさんは、教えてくれた本人の私に教えようとしているのである(/ω\)

 この時点での可能性は二つだ。

 一つはわざとギャグとしてのフリでしていて、私に「それはあたしが言ったやつでしょ!」と突っ込ませたいケース。

 もう一つは本当に私に教わったことを忘れ、マジに教えようとしているケース。

 Kさんの顔を見ると鼻の穴が膨らんでいる。
 威張る時のKさんの特徴である。

 そうか、これはケース2だ。
 私が教えたの忘れてるんだ・・・(+o+)




👉私から聞いたことをすっかり忘れているのだ!


 ケース2であれば対応はただ一つ。
 知らないふりをして感心することである。

 そこで私はこう言った。

「まさかそんな。エスキモーにだって高血圧の人いるでしょ?」

 鼻の穴は更に最大限に膨らみ、Kさんは満足気にふふふと笑った。
「なーんだ、君も知らないのか( `ー´)ノ」

 知ってるよぉ。
 知ってますってばぁ。
 だってそれってあたしが教えたヤツでしょ!

 言いたい気持ちをぐっと堪える。
 上司に恥を掻かせて良いことは何一つない。





👉しかも間違えてるのだ!

「エスキモーの主食はアザラシとか魚なんだよ。魚の油がな、身体に良いんだよ。やっぱ肉より魚だよな」
 
 ん?ちょっと違うぞ。一週間の間にかなり変わってしまっている。
 伝言ゲームみたいな感じなのか(*_*;

 結論を肉より魚、と置いているが、そもそもアザラシは魚じゃないよぉってばぁ!

 アザラシは誰もが哺乳類と知ってるはずなのに、この人は一体何を言っているのか(/ω\)

 ん~、しかしどうしたらいいんだ。

 この話をKさんが今後も続けて行けば、正解を知っている人にぶち当たり、それこそ本格的に恥を掻く可能性が高い。

 エスキモーは塩分を動物の血からしか摂らないと言われている。ほとんど塩分を摂取しないのだ。

 なので、塩分量が少ないから高血圧の人がいない、というのが定説である。

 どこでどうして「肉より魚」に変わってしまったのか。

 しかも驚愕の「アザラシ魚説」まで追加されているのである(+o+)






👉更に調子に乗る上司!




 そりゃ違うでしょ!と訂正してあげた方が良いとは思うのだが、こんなに鼻の穴をブラックホール的に膨らまし、我々の賛辞を吸い込もうと身構えているKさんに、どうしてあんたは間違っている、と言えようか。

 同席していたMさんは初めて聞く話のようでしきりに本気で感心している。

「いやー、Kさんはホントに博識ですよね。特に健康のことは何でも知っててすごいじゃないですか。健康博士ですね」
 
 Mさん、それはお世辞が過ぎるよ。
 健康博士じゃないよ。
 ほら吹き博士だよ"(-""-)" 
 言いたいが言えない。

「まー、それほどでもないけどな。でも僕は結構新聞もぴっちり読むし、テレビのガッテンとかああいう健康番組もよく観てるし、まぁそっち方面で努力はしてるかな」

 新聞読んでテレビ観るのを努力と言うなら、たいていの人は努力家だ(-_-;)

「やっぱりね、健康にはコツが必要だよね。ただ漫然と生きている人が多いからな」

 そう言いながら日本酒をグビグビ飲むKさんは、腹がぽこっと出ていてとても健康には見えない。

「それとさぁ、僕は仕事で言えば現場主義ってヤツで耳学問はイヤなんだよね。実践派って言うのかな。何でもやってみないとね」

 Kさんはそう言うと、ハマチの刺身に醤油をべったり付けて口に放り込んだ。





👉エスキモーは醤油みたいのをつける習慣がなかったんだってばぁ!

 あのですね、エスキモーはこの醤油みたいなものを付けて食べる習慣が無かったんですよ。
 だから塩分が少ないのよ。

 そのまま肉や魚を、内臓まで生で食べることで野菜を摂らないために不足している栄養素を補ってるんですよ。

 だからそんなに醤油付けたらダメでしょ!
 言ってあげたいがとても言える雰囲気ではない・・・。

「偉いなぁ、Kさんは。耳学問の口上手が蔓延るこの世界で、実践至上主義ってのはなかなか出来ることじゃないですよ」

 Mさんのお世辞も絶好調だが、私は激しく迷い動揺していた。
 どうにかして修正してあげなければ、いずれ私の上司であるKさんが大恥を掻くのだ。

 この時点で、魚の油の話じゃなくて塩分がポイント、と修正するのはかなり無理がある。

 全否定になるからだ。
 どうしたものか、と悩んでいたらKさんがこう言った。

「僕はさぁ、受け売りは嫌いなんだよね。何でも実践してから人に話さないとね」

 な、何ぃぃぃぃぃ?!受け売りは嫌いだぁ?!どの口が言うぅぅ!!

 受け売りそのものじゃないか!あたしが一週間前に言ったヤツを、あんたは更に間違えて偉そうに話してるだけでしょ!それも教えてもらった本人にだよ!




 👉まとめ:もう知らない!勝手にしろ!

 もー、知らない!どんどん間違えて広めればいい!勝手に恥を掻け(-"-)

 私は思いを振り切るように日本酒をグビっと飲み干した。そして思った。


 これはブーメランだ。
 私が投げたのが返って来て私にゴツンとぶつかったのだ。

 しかし・・・ブーメランはホントにコワイ・・・(/ω\)



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