壮大かつ圧倒的な世界観!
アメトーークで話題沸騰!待望の文庫化!
以前にアメトーークの「読書大好き芸人」観てたら、若林さんが絶賛してて気になってた本。
文庫化されたので買って読んでみたら、その圧倒的な世界観と性描写の凄まじさに驚愕(;゚Д゚)
(^.^)本日の記事の目次
👉中村文則さんってどんな人なの?
👉アメトーークで本が売れる?!
👉評判や口コミはどうなの?
👉あらすじはどんな感じ?
👉感想を書いてみる!
👉まとめ:中村文則氏の教団Xは読むべき作品か?!
👉中村文則さんってどんな人なの?
<作品より転載>
1977年生まれ。
今や純文学では旗手的存在である。
2005年に「土の中の子供」で芥川賞を受賞し、その地位を不動のものとしている。
海外での評価が非常に高いのも特徴。
私も数冊は読んでいたが、その独特の深い穴のような世界観に引き込まれていた。
👉アメトーークで本が売れる?!
そうなのだ。
本の売上げが激減している中で、今一番インパクトがあるのがアメトーク読書芸人推薦本と言われているそうである(^^;)
人気番組の影響力の大きさを感じるが、やはり又吉直樹氏の芥川賞受賞がとても大きく偉大な出来事であったと言えるのだと思う。
第二回のアメトーーク。
出演は又吉さん、西浦さん、若林さん、であった。
その中で若林さんイチオシだったのが、本書「教団X」であった。
👉評判や口コミはどうなの?
大変評価の分かれる作品と言える。
amazonの書評は2.7とかさんざん💦である。
悪い評価の人は、難解さ、性描写の過激さなどを挙げている。
詰め込み過ぎ、感情移入の難しさなどの意見もある。
詰め込み過ぎ、感情移入の難しさなどの意見もある。
一方擁護派の意見では、その世界観の大きさや、物語の持つポテンシャルの高さを推すものが多い。
特に中村文則ファンにとっては、もう堪らない一冊であったようだ。
👉あらすじはどんな感じ?
<作品より転載>
姿を消した女性立花を探し、楢崎が教団へ潜入する。
楢崎は教祖松尾の奇妙な話に惹かれつつ、立花を追ってもう一つの教団へ向かった。
楢崎は教祖松尾の奇妙な話に惹かれつつ、立花を追ってもう一つの教団へ向かった。
沢渡という教祖を崇めるその教団は、性を教義の中心に置くカルト集団であった。
沢渡の教団の幹部であった高原は、沢渡に背き密かに革命を行う計画を進行させていた。
松尾の教祖に至る背景、沢渡、高原の過去が絡み合い、物語は国家を揺さぶる怒涛のエンディングへと雪崩れ込む・・・。
てな感じである。
👉感想を書いてみる!
難解で性描写が過激だ。
この沢渡のカルト教団の成立に対しては違和感を感じた。
リアリティに欠けるのである。
性の解放でここまで信者が盲信するに至るのか。
リアリティに欠けるのである。
性の解放でここまで信者が盲信するに至るのか。
沢渡、高原の過去の説明に関しても、スッキリしないものがある。
また、テロに至る終盤の展開もやや複雑でご都合主義的なまとめ方が垣間見える。
だがしかし、それらのすべてのマイナスをかき消すプラス要素が本書にはある。
それは絶対的かつ壮大な世界観である!
それは宗教を超え、宇宙までを網羅するような凄まじい世界観だ。
ユニークな教祖松尾を通し作者が語らせる言葉には、私たちが今を生きて行く為の示唆が満ちていると言えはしまいか。
しかしまぁ、これほど評価の分かれる作品は珍しいだろう。
👉まとめ:中村文則氏の教団Xは読むべき作品か?!
条件付きでおススメします!
性描写が苦手な方、純文学はあまり読まない方にはおススメできない。
特に性描写は非常にドギツく不快と感じる方もいると思う。
特に性描写は非常にドギツく不快と感じる方もいると思う。
大変な大作でかつ難解な面も。
だがしかしそれらを踏まえた上で、本作は読むに値する素晴らしい作品だ。
どのようにしたらこのような作品を書くことが閃き、プロットを決めることが出来得るのか不思議ですらある。
そして参考文献の数は膨大だ。
作者の熱量も膨大であったろう。
本作は闇の部分が非常に多い。沢渡の抱える闇は、あまりに深く残酷である。
しかしそれに立ち向かう立花の姿は美しい一条の光だ。
松尾の語る世界観の壮大さと立花の光に、最終的にこの物語が収斂するのであれば、もうそれで良いのではないか。
この物語は旅である。
簡単に進むことは出来ない困難な旅だ。
しかし旅の終わりの満足感は、かつてないほどのものであったことをお伝えしておきたい。
中村 文則
集英社 (2017-06-22)
売り上げランキング: 1,855
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