映画化決定!中村文則のベストセラー!
ミステリーファン必読の衝撃の問題作!
(^.^)本日の記事の見出し
👉中村文則さんってどんな人?
👉本作のあらすじは?!
👉率直な感想を書いてみた!
👉本作品について!
👉去年の冬、きみと別れ/中村文則の評価は?!
👉中村文則さんってどんな人?
<文庫より>
今や日本を代表する話題の作家である。
新潮新人賞を受賞してデビュー後、野間文芸新人賞、芥川賞、大江健三郎賞を次々受賞。
海外の文学賞まで受賞しており、国内外共にコアなファンが多い。
海外の文学賞まで受賞しており、国内外共にコアなファンが多い。
純然たるミステリー作家ではないが、ミステリーテイストの作品も多い。
普遍的な価値観の追及に特徴がある。
一方、難解、性描写キツ過ぎなどの批判的な意見も少なくなく、代表作の一つである「教団X」ではamazonの書評点数がとんでもなく低く出て話題になったりもしている(-_-)
教団Xは私もレビューしているが、確かに読む人によっては顔を顰める部分の多い作品であると感じる。
難解で読みづらい作品であり私も読破に手こずった。
しかし世界観の領域の大きさ、凄まじさは類を見ない。
読後の満足感や自身の精神世界への影響力も大きかったことをご報告しておきたい。
「教団x」のブックレビュー
👉本作品について!
<文庫より>
帯には「頁を遡って何度も何度も読み返すことになるー」と書いてある。
私はかなりの正統派ミステリーマニアである。
古今東西のミステリーを読み耽っていた男なのだ。
何を言っちゃってるわけ( `ー´)ノと思っていた。
しかも作者はそもそも本格ミステリーの書き手ではなく、純文学の雄なのである。
しかも作者はそもそも本格ミステリーの書き手ではなく、純文学の雄なのである。
ところが実は読後、何度も何度も読み返してしまったのである(-_-;)
まんまと作者の術中に嵌ったのだ。
ん?あれ?これって確か伏線があったような?
これはどの登場人物のことなの?
などなど、確かめては(うーむ、なるほどなぁ・・・)と唸ったりしたのである。
ん?あれ?これって確か伏線があったような?
これはどの登場人物のことなの?
などなど、確かめては(うーむ、なるほどなぁ・・・)と唸ったりしたのである。
正に予測不能のミステリー(◎_◎;)?!
ライターの「僕」は猟奇殺人事件の被告、カメラマンの木原坂雄大に面会に行く。木原坂は二人の女性を焼き殺していた罪で死刑判決を受けていた。
僕は雑誌編集者の依頼でこの事件の本を書こうとしていたのだ。
しかし話を聞いても被告の動機は不可解で謎の多い事件なのだった。
真相を探るために木原坂の姉、影響を受けていた人形師、友人などに会って話を聞くうちに、僕は事件にのめり込みつつ混乱して行った。
更に、殺された盲目の女性の元恋人、木原坂の姉に恨みを持つ弁護士など、会う関係者の誰もが闇と歪みを抱えていたのだ。
そして僕は木原坂の姉と関係を持つに至り、事件の真相に近づいて行ったのだが・・・。
登場人物のすべてが抱えている闇がずっしりとのしかかる作品である。
作者の普遍的なテーマである「悪」を描くことで人間の内面に迫る!というのが正に全編に流れ、息苦しくなるほどである。
登場人物はそれぞれに異様であり、闇を抱え苦悶しながら生きている存在ばかりだ。
主人公の「僕」も例外ではない。
この物語には人を惹きつける魔力があるようだ。
自分までが闇を抱えた人間であるかのように感じてしまうのである。
誰もがちょっとしたことで、本編のような大きな濁流に飲み込まれないとも限らない、と思うのだ。
そして何と言っても、この凄絶な人間の悪に切れ込む物語を彩るのは本格ミステリーの醍醐味「謎解き」である。
文庫化を機に購入したが、まず驚いたのは「薄さ」であった(;゚Д゚)
「教団X」を先に読んだせいかもしれないが、すぐに読み終えてしまうのでは?と感じるほどの本の薄さであった。
しかし本編は読みごたえがあるのだ。
他の作家に比し文字数が多いこともあるが、見かけよりずっと読ませるのである。
やはり読後の謎解きを、自ら頁をめくりつつ確認し、うーむ、なるほどここに伏線がね、このセリフの意味はこうだったのね、と納得できるところが、本作品の真骨頂であろうか。
特に本格ミステリーファンは必読です(@_@)
二重、三重に張り巡らされた伏線を、最後に漏れなく回収する、という本格ミステリーの手法が、しっかりと踏襲された作品である。
中にどうしても分からないものが一つだけあり、結局それはネット情報でようやく納得出来たのだが、作者の拘りが感じさせられるトリックであった。
中村作品は好き嫌いが分かれるであろう。
それは「悪」がテーマであり、性描写のキツい作品もあるからだ。
しかし人間の感情の奥底に切れ込みながら、ミステリーを極めた本作の読後感は大変充たされたものとなった。
映画は2018年3月公開とのこと。
主人公のライターに岩田剛典、主人公の恋人役は山本美月。
他に北村一輝、斎藤工、浅見れいな等豪華俳優陣が参加。
公開が期待されます!
映画「去年の冬、きみと別れ」公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/fuyu-kimi/index.html
👉本作のあらすじは?!
<文庫より>
僕は雑誌編集者の依頼でこの事件の本を書こうとしていたのだ。
しかし話を聞いても被告の動機は不可解で謎の多い事件なのだった。
真相を探るために木原坂の姉、影響を受けていた人形師、友人などに会って話を聞くうちに、僕は事件にのめり込みつつ混乱して行った。
更に、殺された盲目の女性の元恋人、木原坂の姉に恨みを持つ弁護士など、会う関係者の誰もが闇と歪みを抱えていたのだ。
そして僕は木原坂の姉と関係を持つに至り、事件の真相に近づいて行ったのだが・・・。
👉率直な感想を書いてみた!
登場人物のすべてが抱えている闇がずっしりとのしかかる作品である。
作者の普遍的なテーマである「悪」を描くことで人間の内面に迫る!というのが正に全編に流れ、息苦しくなるほどである。
登場人物はそれぞれに異様であり、闇を抱え苦悶しながら生きている存在ばかりだ。
主人公の「僕」も例外ではない。
この物語には人を惹きつける魔力があるようだ。
自分までが闇を抱えた人間であるかのように感じてしまうのである。
誰もがちょっとしたことで、本編のような大きな濁流に飲み込まれないとも限らない、と思うのだ。
そして何と言っても、この凄絶な人間の悪に切れ込む物語を彩るのは本格ミステリーの醍醐味「謎解き」である。
文庫化を機に購入したが、まず驚いたのは「薄さ」であった(;゚Д゚)
「教団X」を先に読んだせいかもしれないが、すぐに読み終えてしまうのでは?と感じるほどの本の薄さであった。
しかし本編は読みごたえがあるのだ。
他の作家に比し文字数が多いこともあるが、見かけよりずっと読ませるのである。
やはり読後の謎解きを、自ら頁をめくりつつ確認し、うーむ、なるほどここに伏線がね、このセリフの意味はこうだったのね、と納得できるところが、本作品の真骨頂であろうか。
👉去年の冬、きみと別れ/中村文則の評価は?!
おススメします!
特に本格ミステリーファンは必読です(@_@)
二重、三重に張り巡らされた伏線を、最後に漏れなく回収する、という本格ミステリーの手法が、しっかりと踏襲された作品である。
中にどうしても分からないものが一つだけあり、結局それはネット情報でようやく納得出来たのだが、作者の拘りが感じさせられるトリックであった。
中村作品は好き嫌いが分かれるであろう。
それは「悪」がテーマであり、性描写のキツい作品もあるからだ。
しかし人間の感情の奥底に切れ込みながら、ミステリーを極めた本作の読後感は大変充たされたものとなった。
映画は2018年3月公開とのこと。
主人公のライターに岩田剛典、主人公の恋人役は山本美月。
他に北村一輝、斎藤工、浅見れいな等豪華俳優陣が参加。
公開が期待されます!
映画「去年の冬、きみと別れ」公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/fuyu-kimi/index.html
中村 文則
幻冬舎 (2016-04-12)
売り上げランキング: 8,504
幻冬舎 (2016-04-12)
売り上げランキング: 8,504
コメント