2016年8月15日月曜日

飲み会/怒涛のビジネススキル編その13



飲み会
~飲み会で席に座る時はこう考えるべき!~



サラリーマンには様々な飲み会がある。正式な接待もあれば、お客様とプライベートで飲むこともある。社内の気のおけない仲間との飲み会が一番気楽で楽しいが、ややこしいのは会議の後などの上司が入った懇親会などである。
これは基本的には自腹の飲み会なのだが、部長、副部長と課長全員とか、本部長や担当役員と部長全員とか、そういう仕事の延長線上の飲み会なのである。酒の席とは言え楽しいような楽しくないような感じなのだ。

まず、仕事なのかどうかが判然としない。アフターファイブに自分の金で飲むのだから、会社の上司がいようとも楽しく時間を過ごしたい、なるべく上司と仕事の話などしたくない、という心理が働く。一方、これは明らかに仕事の一環だという考えも成り立つ。課長以上の会議のメンバーで、その流れの飲み会なので、自分の金だろうが何だろうが仕事と割り切って対処すべきという判断である。
まぁ、どちらでも個人の考え方次第とも言えるが、私は明らかに後者の考えに立っていた。仕事の一環と考えていたのだ。

このような飲み会ではだいたい上司が後の方に来るものである。だいたいメンバーが揃っている時に上司が「どうもどうもお疲れ様」などと言って登場するパターンが多い。10人の飲み会なら8人目くらいに来るものなのだ。場合によっては全員で拍手で迎えたりすることもある。ところが、上司が座るべき上座(奥の真ん中の席)の周りだけ人がいないことがよくある。

 特に人気の無い上司だとこの傾向は顕著である。早く来た者からなるべく上司から離れた席に座るからである。中には、上座に座りたくないが為に早く来る人もいるくらいなのだ。気持ちは分かる。痛いほど分かる。自腹を切った飲み会で、上司から仕事のことでぐずぐず言われたくない気持ちはいずこも同じである。しかし、上司の立場に立つと非常に感じが悪いのだ。 
あんたは人気がないねぇ、というのを全員が示し合わせてやっているようなものである。なので私は、このような席では率先して悪い席=上司の隣や正面に座るようにしていた。せいぜい2~3時間のことだし、上司に不快な思いをさせてプラスになることなど一つもないからである。
 後年逆の立場となった。私が上席に座る飲み会もたくさんあった。確かに上席の周囲は埋まるのが遅い。しかしそのような時、微妙な雰囲気を察知するやいなや、ぱっと動いて私の隣や正面に来る人がいるのである。おー、と思う。うーむ、なかなかやるなぁ、とも思う。こんなことで結構好印象を持つものなのだなぁ、と今更ながら感じた。

社員全員が集まるパーティーの時も同じである。上司をポツンと一人にしないのは部下の最低限の配慮だ。私はよく同じチームのメンバーには、パーティーでは必ず一回は上司に酒を注ぐようにアドバイスしていた。
こんな細かい事の一つ一つの積み重ねが社員の感性を向上させ、サラリーマンの技術=サラリーマン力を創って行くのだと思う。しかし、そのような行動を心がけていたつもりだった私も、油断して危ない場面となることもあった。

課長時代に、ある会議の流れの飲み会があったのだが、その日上司である部長が所用で遅れて来ることとなっていた。部長のいない気楽さもあって、その日は課長連中だけでかなりの量の酒を過剰摂取し盛り上がってしまっていた。
後輩のT君が部長の悪口を言い出した。結構的を得ていて面白おかしく言うものだから、みんなゲラゲラ笑っていた。そこで私も気が緩み「まったくやってらんねぇよな、〇〇部長早く転勤しねぇかな」と言ってしまったのである。私は上座に背を向けて、部長が座る席の向かい側に座っていたのだが、私が言い終えるやいなや突然場が凍りつき、みんながはっとした表情で私の背後を見たのである。一瞬で血の気が引いた。部長が来たのだ!

聞こえたかどうかは微妙なタイミングであった。私は瞬間的に私が持つサラリーマンの技術のすべてを出し切り、振り返ると満面の笑みを浮かべ、「部長、お疲れ様でした~!」と勝負を賭けた。部長は何か雰囲気が変だな、とは思いながらも、おー、遅れて申し訳ない、と笑った。私は立ち上がりどうぞどうぞと上座へ案内した。何とか切り抜けた!勝った!と安堵したその時、ぶぶぶぶぶ、という異音がした。
んん?!と振り返ると、T君が必死に笑いを堪えているのである。やめろ!笑うな!と心の中で叫んだが、次の瞬間、ぶあははははは!とT君の笑いが爆発した。私の豹変振りがよっぽどツボに入ったようで涙を流しながら笑うT君を、元はと言えばお前のせいで、と歯噛みする思いながらも私は為すすべもなく見つめていたのである。

何となくうやむやには出来たものの、その日の飲み会がまったく盛り上がらなかったのは言うまでもない。
まったく口は災いのもとである。沈黙は金なのだ。やはり先人の知恵に間違いはないのだろう。


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