そこで、同じ監督の前作を観ようとTSUTAYAで探して来たのが本作「きっと、うまくいく」である(^o^)/
本作は2009年に公開され、インドでは空前の大ヒットを飛ばしている。何と歴代興行第一位なのだ(^-^)
同年のインドアカデミー賞16部門獲得!という凄まじい評価を受けた作品なのである。
日本においても高評価を得ており、第37回日本アカデミー賞では優秀外国作品賞を受賞している。ともかく世界各国で山ほど受賞を重ねた怪物的作品なのである( ゚Д゚)
監督ラージクマール・ヒラーニ、主演アーミル・カーンと、次作「PK」と同じコンビ。
ストーリーはこんな感じ。
かつて大学時代に親友だったファランとラージューは、ある日同期だったチャトルから学校に呼び出される。チャトルは、ランチョーというかつての同期の消息を掴んだことを話し、探しに行こうと持ち掛ける。
10年前にインドNo.1の工科大学にファラン、ラージュー、ランチョーは入学した。科学を誰よりも愛する天才肌のランチョーと、家族の期待を背負い入学してきたものの、落ちこぼれのファランとラージューの三人は、寮でルームメイトとなる。信頼の絆で結ばれた3人は時にバカ騒ぎをやらかし、学長や優等生だったチャトル等から「3 idiots」(三人のバカ)と呼ばれ目の敵にされていた。
卒業後何故かランチョーは姿を消し、ファラン、ラージューは必死に彼を探し続けていた。
落ちぶれたはずのランチョーに自己の成功を自慢したいチャトルの誘いで、ファラン、ラージュー、チャトルの3人がランチョーの消息を追って行くと、想像もしていなかった事実が次々に明らかになって来る。かつてランチョーの恋人だった学長の娘ピアも登場し、物語は過去と現在が交錯しつつ怒涛のエンディングへ向けて突っ走る!
2時間40分の話を1分で説明するのは至難だ(^^;)
原題は「3 idiots」だから「3人のバカ」なんだよね。邦題は物語のテーマであるランチョーの口癖「Aal Izz Well(アール・イーズ・ウェル)=うまくいく」から取っている。
本作ヒットの要因は、ドタバタのコミカルな作品の中にもインド社会の持つ問題点を鋭く描いているから、と言われている。若者の自殺者が多く、エンジニアが偏重され、貧富の差が激しいというようなこと。そのような社会的な問題点に真っ向から挑み、人間はやりたいことをやるのが一番大事、自分の才能を信じて戦おう!みたいな前向きで強いメッセージを発しているところが観る人の心を打つのであろう。
このスピリットは、次作「PK」にも貫かれている。ラージクマール・ヒラーニ監督の視点は、常に社会や体制の問題点を真摯に見つめており、それに立ち向かう勇気を、ドタバタなユーモアに隠して強力なメッセージとして発信しているのである。
インド映画はみんな長いのかどうかは知らないが、観た2作はとても長い。しかしPK同様、本作にも長さは全く感じない。様々なエピソードが連続しており、映像にグイグイ引きずり込まれる。時折ミュージカル的なシーンがあるが、これもアクセントとして楽しい。色彩が豊かであり躍動感がある。時に息を飲み、時に興奮し、時に涙ぐむ。映画の持つ素晴らしさをすべて凝縮して積み上げたような作品である。
観終わると知らず知らずのうち誰もが微笑んでいるはずだ。そんな作品はなかなかない。
途中から最後のオチは分かってしまう。しかしそれがどうした!ノープロブレムだ(゚Д゚)ノ
変な突拍子もないサプライズはいらない。帰結すべきところに向かう幸福感の方が大いに勝るのである。
絶対的におススメの作品だ!
Happinet(SB)(D) (2013-12-03)
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