~あとからじわじわ来るイタリア映画の佳品。東京国際映画祭観客賞受賞作品!~
イタリア映画である。イタリア映画は実はそんなに観たことはない。
たまたま評価が高かったのを見かけて、興味が出て借りてみただけなのだ(^.^)
最近私が行きつけのTSUTAYAでは、高評価作品ゾーンというのを作ってくれている。
確かに人の好みは千差万別だから、良いと思う人もそうでない人もいるのだろうが、不特定多数の人の総合評価はそんなに大崩れするものではない。
たまたま評価が高かったのを見かけて、興味が出て借りてみただけなのだ(^.^)
最近私が行きつけのTSUTAYAでは、高評価作品ゾーンというのを作ってくれている。
確かに人の好みは千差万別だから、良いと思う人もそうでない人もいるのだろうが、不特定多数の人の総合評価はそんなに大崩れするものではない。
私は映画や書評、グルメものなんかも時折書いているのだが、たまにがっくり😞来ることがある。
それは大ハズレを食らった時である(-_-)
ブログを書いてる人で、取材したものすべてを記事に上げる人もいるのかも知れないが、ハズレは記事にしない人の方が多いだろう。
私も同様で、評価の高い映画を嬉々として観に行って全然つまらなかったりした時は、がっくりと地面に崩れ落ち、大きなため息を吐くような気持ちになることもたびたびである(上のイラスト参照)
努力が全くの徒労に終わるからである(-_-)
努力が全くの徒労に終わるからである(-_-)
高評価なにのハズレを食らう原因は「組織票」による場合が多い。
特にアイドルが出演している映画などには十分な注意が必要である。観ている途中で気づいてもどうすることも出来ず、マジで泣きたくなったりするのだ( ノД`)
特にアイドルが出演している映画などには十分な注意が必要である。観ている途中で気づいてもどうすることも出来ず、マジで泣きたくなったりするのだ( ノД`)
本作は「東京国際映画祭観客賞受賞」の佳品と評判であった。
なので先入観なしに観てみることにした。
なので先入観なしに観てみることにした。
本作では、自信家で傲慢な天才的外科医トンマーゾ(マルコ・ジャリーニ)が、前科者だがカリスマ神父となったピエトロ(アレッサンドロ・ガスマン)に出合い変わって行く姿が描かれている。
医者を目指していた息子が突然「神父になりたい」と言い出し困惑したトンマーゾは、息子を洗脳したと思われるピエトロに身分を偽って近づき、正体を暴き息子を翻意させようとする。
幸福だったトンマーゾの家族は、この時期にだんだんバラバラになって行き、ガタガタガタと崩壊に向かっていくのである。
しかし、真っすぐなピエトロと付き合って行くうちにトンマーゾ自身に変化が芽生え、そしてトンマーゾが変わって行くことで家族も再生して行く。
だがそこには驚愕の結末が待っていた・・・。
てなてな感じか(^-^;
終盤の事件には、え?!と口が開いた。
終盤の事件には、え?!と口が開いた。
そんなぁ、と思いながら口が開いたまま、しばらく閉じることが出来なかった。
そしてどちらとも取れる静かなエンディングは、きっとどちらでもいいんだ、と言っているのだろう。
それこそ正に「神様の思し召し」である。
観終わってしばらくはうーむ、と唸るのみである。
ところが、その後じわじわ来るのである。
人生の悲哀が押し寄せるのだ。
生きるということの意味をこの作品に重ね合わせ、ふと考えてしまうのである。
運命を切り拓くのも、受け入れるのも自分自身であり、前向きに進むのもそこに留まるのもその人本人の選択だ。
しかしその結末は、良いこともあれば悪いこともある。元気で幸福なのも、不慮の悲しみの死も、結局すべて神様の思し召しとして受け入れねばならないのだろう。
忙しく毎日を送っていれば、人生を考える余裕なんてありはしない。しかしこの映画のラストシーンはそっと私たちの心に告げるのである。
「それでいいんだよ」と・・・。
私は初夏の空を見上げ、穏やかで切ない本作の長廻しのエンディングを思い出し、自分の人生に想いを馳せた・・・。
ある意味地味な作品だが、こんなにじわじわ来る映画は少ないだろう。
生きるということの意味をこの作品に重ね合わせ、ふと考えてしまうのである。
運命を切り拓くのも、受け入れるのも自分自身であり、前向きに進むのもそこに留まるのもその人本人の選択だ。
しかしその結末は、良いこともあれば悪いこともある。元気で幸福なのも、不慮の悲しみの死も、結局すべて神様の思し召しとして受け入れねばならないのだろう。
忙しく毎日を送っていれば、人生を考える余裕なんてありはしない。しかしこの映画のラストシーンはそっと私たちの心に告げるのである。
「それでいいんだよ」と・・・。
私は初夏の空を見上げ、穏やかで切ない本作の長廻しのエンディングを思い出し、自分の人生に想いを馳せた・・・。
ある意味地味な作品だが、こんなにじわじわ来る映画は少ないだろう。
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