超絶話題の青春小説!
キミスイは本当に名作なのか?!
小説も映画も大ヒット!しかもこれって「小説家になろう」出身作家の処女作なの(◎_◎;)いろんな興味から読んでみました(^^)/
(^.^)本日の記事の見出し
👉住野よるさんて誰?!
👉どんなお話なの?!
👉率直な感想を書きます!
👉まとめ:「君の膵臓をたべたい」は読むべき作品か?
👉住野よるさんて誰?!
メガヒット!は知っていたが、聞いたことない作家さんだよね・・・。
え?「小説家になろう」出身なの?!
え?「小説家になろう」出身なの?!
「小説家になろう」は誰でも投稿できるWEB上の投稿サイトである。
ライトノベル系の作品などが多く、書籍化、映像化されたものもある。
しかし、本作は180万部の大ヒット作である。
普通では考えられないのだ(;゚Д゚)
普通では考えられないのだ(;゚Д゚)
作者は電撃大賞などに作品を応募していたらしいが、本作は長すぎて応募できず、また他の賞に出したがNGだったので止む無く「小説家になろう」に投稿したらしい。
そこで目に留まり双葉社から出版することが出来たそうである。
おお!何たるサクセスストーリー!
ネット社会でなければ世に出なかった可能性が高いのだ!
👉どんなお話なの?!
あらすじはこんな感じ。
高校生の僕は、たまたま病院で同級生の桜良(さくら)が手書きした「共病文庫」という秘密の日記帳を拾う。
彼女は膵臓の病気で余命が長くない状態であったのだ。
家族しか知らない彼女の秘密を知ってしまった僕は、残された時間の少ない彼女の強引な誘いを断り切れず、食事や旅行に同行して行く。
僕と彼女は正反対の性格で、明るく活動的な彼女に比し、僕は内向的で人付き合いも苦手だった。
そんな二人だったが、徐々に心の距離が近づいて行く。
しかし彼女は徐々に体調を崩して行き、二人で約束したデートの時、急に連絡が途絶えてしまい・・・。
というような・・・。
この辺までにしておきますね( ;∀;)
高校生の僕は、たまたま病院で同級生の桜良(さくら)が手書きした「共病文庫」という秘密の日記帳を拾う。
彼女は膵臓の病気で余命が長くない状態であったのだ。
家族しか知らない彼女の秘密を知ってしまった僕は、残された時間の少ない彼女の強引な誘いを断り切れず、食事や旅行に同行して行く。
僕と彼女は正反対の性格で、明るく活動的な彼女に比し、僕は内向的で人付き合いも苦手だった。
そんな二人だったが、徐々に心の距離が近づいて行く。
しかし彼女は徐々に体調を崩して行き、二人で約束したデートの時、急に連絡が途絶えてしまい・・・。
というような・・・。
この辺までにしておきますね( ;∀;)
👉率直な感想を書きます!
不思議な小説である。
高校生の青春恋愛小説なのだが、ストレートなラブストーリーとは一線を画す。
また、文章の完成度は高いとは言えない。
高校生の青春恋愛小説なのだが、ストレートなラブストーリーとは一線を画す。
また、文章の完成度は高いとは言えない。
独特の静かなトーンが流れている。
抒情的ではなくあまり情景が浮かぶような描写はない。
会話はシニカルでハードボイルドっぽい雰囲気さえある。
この辺はラノベの手法であると思われる。
主人公は理性的かつ冷静で、感情を顕わにしない。
こんな高校生っているのかしら?と思えてしまう。
その意味ではリアリティに欠けている。
ヒロインは明るく強い。
死を前にしても決して弱音を吐かない。
だがそして二人が直接愛を語るわけでもない。
終盤で驚くような展開(;゚Д゚)がある。
それは目を見開くような驚きである。
登場人物へはなかなか感情移入しづらい。
イメージの像を結ばないのだ。
それでもこの作品は読ませる。
エンディングまで飽きることなく突き進む不思議な魅力がある。
👉まとめ:「君の膵臓をたべたい」は読むべき作品か?
おススメします!
しかし、文章の完成度の高いリアリティのある小説をお望みの方には必ずしもおススメ出来ません。
この作品はタイトルが素晴らしい。
作中のタイトルに因んだエピソードも切なく胸を打つ。
そして本作は単なるラブストーリーではなく、人間の成長を描いた友情物語と言える。
人との付き合いを避けて生きて来た「僕」が変われたのは、桜良と過ごした時間の美しさと濃密さに他ならない。
そしてそれは偶然ではなく必然だと作者は告げる。
人は常に選択している。
選択ごとに結果は変わり、世界は偶然で出来ているとも言える。
しかし、人生は結局一本道なのだ。
二つは同時に選ぶことは出来ず、偶然の連鎖は結果的には必然と言えよう。
作者は作品を通しそれを言いたかったのだと思う。
「僕」と桜良の出会いもその後のエピソードも必然ならば、二人で過ごした短い時間こそが「生きて行くことのすべて」と言えるだろう。
この作品のヒットの大きな部分を占めているのは「タイトル」の秀逸さに加え、生と死を見つめる作者の真摯な目である。
本作の設定は電撃大賞受賞作の「君は月夜に光り輝く」に驚くほど似ている。
※「君は月夜に光り輝く」レビュー
http://supersalariedman.blogspot.jp/2017/06/blog-post_14.html
どちらがどうではなく、書きたいテーマであり読みたいテーマなのかも知れない。
人は死を考える時、生のなんたるかを知るからだ。
そんなことを考えながら空を見上げてみる。
東京の薄青い空が広がる夏の終わりだった。
心静かに淡々と読みたい本だ。
住野 よる
双葉社 (2017-04-27)
売り上げランキング: 64
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