年功序列と成果主義のメリットとデメリットは?年功序列は死語?/サラリーマン4コマ漫画劇場㉔

 <作画:みやかね・にわとり>


わたしの貯金を返せぇ~!と咆えてみる!



年功序列、終身雇用の時代は終わったと言う。成果主義が導入され、賃金格差も急拡大している。私は年功序列時代に入社し成果主義への過渡期に働いて来た。ならば相当損しているのではないか💦年功序列と成果主義のメリット、デメリットをまとめつつ咆えてみました(;'∀')



(^.^)本日の記事の見出し


👉年功序列時代のサラリーマンの若い頃は、将来に向かって貯金してるようなものだった?!


👉この言葉を信じて頑張って来たのに💦


👉時代の流れだから仕方ないのだ(-_-;)


👉しかし年功序列にメリットはないのか?!


👉年功序列のデメリットは?


👉まとめ:わかっちゃいるけど私の心が叫ぶのだ!






👉年功序列時代のサラリーマンの若い頃は、将来に向かって貯金してるようなものだった?!


「まぁ、そう言うなよ。サラリーマンの若いうちはさ、将来に向かって貯金してるようなもんなんだからさ」
 と居酒屋で日本酒の熱燗を飲みながら先輩のHさんが言った。

 私が酔っ払ってくだを巻き、
「何でこんなに僕らが必死に働いてるのに、副部長のKさんは高い給料貰っててあんなに毎日ブラブラしてるんですかね。おかしくないっすか!」と咆えたことに対する答えであった。

「若いうちは給料が安くてたくさん働かされるけど、だんだん収入がそれに見合うようになって来て、副部長くらいになれば追い越すんだよ。そしたら楽で高い給料が貰えるようになるから、結局行って来いって事だ。まぁ飲めよ」

 Hさんは笑って盃に酒を注いでくれた。
 なるほどなぁ、と思った。

 目に見えない貯金をしてると思えば我慢も出来る。

 返して貰えるまでは何とか頑張って、いつかきっと副部長になってブラブラ楽をしてやろう、と思い、
「分かりました。有難うございます」
 と言いながら靄が晴れたような気持ちで盃を干したのであった。

 もう35年も前の20代後半の頃の話である。






👉この言葉を信じて頑張って来たのに💦



 その後いろんな場所に転勤したがHさんのこの言葉はずっと心に残っていた。

 特に苦しい時、逃げ出したくなった時などに思い出し、今は頑張って貯金する時期なんだ、と我慢に我慢を重ね何とか乗り越えて来たのであった。

 ところがである。

 私が副部長への昇格のタイミングを迎えたちょうどその時、副部長という役職そのものが無くなるという話が聞こえて来たのだ。

 えぇぇぇぇぇー(゚Д゚)と思った。

 話が違うじゃんと泣きたくなった。

 俺の貯金は一体どうなったんだぁ!と決めた人の胸倉を掴んでグイグイグイと揺さぶってやりたくなった。
 揺さぶられた人の首がガクガクガクとなるイメージも明確に頭に浮かんだ。

 いつかは副部長になって楽が出来ると、この一心で頑張って来たのは私だけではないはずなのである。

 それが役職そのものが無くなるというのだ。

 何とヒドイ話であろうか"(-""-)"
 私はその晩泣いた・・・💦






👉時代の流れだから仕方ないのだ(-_-;)



 勿論時代時代に様々な事情があり人事制度改定が行われるのだから、すべては仕方がないことだ。

 私は終身雇用、年功序列の時代に会社に入り、社員は皆家族、といった時代を経て、成果主義、能力主義が当たり前の時代に至る激動期に働いて来た。

 現代の企業は世界に活路を求めている。
 社員も多国籍化するし、グローバルスタンダードの人事制度に変えて行かなくてはならないのは至極当然である。

 また、四半期決算で企業は株主から短期での成果を強く求められている。
 経営者も常に利益を出し続けなければ自分の身も危うい時代である。

 終身雇用時代のスローペースでは全く話にならないのであろう。
 成果主義は正に世の流れそのものと言えよう。





👉しかし年功序列にメリットはないのか?!



 年功序列のメリットは雇用される社員の安心感だろう。

 今我慢すればいずれはポストに就き、収入もアップするはず、と思えば辛くても粘れるのである。
 だから離職率の低下につながるという意見が多い。

 また、会社へのロイヤリティ、帰属意識がアップし、チームワークが上がるという考え方も成り立つ。
 俺が俺が!という個人主義ではなく、組織としてチームとしての目標意識が根付き易いのである。

 そして我々は子供の頃から目上の人を敬うよう教育されて来た。
 敬語しかり、学校や部活動の上下関係しかりである。

 年功序列はそれを踏襲し違和感のない組織が形成し易いのである。







👉年功序列のデメリットは?


 これは生産性のダウンだろう。
 やってもやらなくてもそんなに賃金に差が出ないなら、必死に頑張ろうとする人は当然減る。

 また優秀な人ほど不満を抱えることとなり、人材の流出の要因となり得るのだ。
 刺激のない組織は停滞し易い。
 強い目標意識が定着し辛くなるのが最大のデメリットと言えよう。

 そして短期的な収益を求められる現代の経営においては、今最大限に成果を出す方法を選ばざるを得ないのである。


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👉まとめ:わかっちゃいるけど私の心が叫ぶのだ!



 年功序列なんて今や死語なのだろう(-_-)
 今更後戻りすることなんてあり得ない。
 流れはどんどん加速するばかりであろう。

 それは分かる。
 当たり前である。

 しかし心が叫ぶのだ。
 私の心が切なく、やるせなく、ただただ叫ぶのである(;O;)

 私の若い頃、安い給料で働かない上司の何倍も頑張ったあの貯金はどこへ行ったのぉ~!

 私の貯金返してくれぇ~! 



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