2017年5月8日月曜日

「人マネよりも自分の個性!」悩めるサラリーマン必読のスキル!/サラリーマンの王道/流離のフィロソファー編その3



~人のマネをするより自分の個性で勝負だ!~


 優秀な人を見ると羨ましい。あー、あんな風になれたらなぁと思ってしまう。そういう憧れの先輩や上司などは、いつも元気で溌溂としているように見える。苦境に立っても平気な顔をして、「じゃぁちょっと片づけて来ますわ」などと笑いながらクレーム対応に出動したりするのである。

 あー、なんてこの人はすごいんだろう。俺じゃこんな風に平静に対応できないよ。やっぱ俺なんて小っちゃい男だよな。ダメだなぁ。やだやだ、もー。生まれて来なきゃ良かったな。生まれてすみません・・・。などと、コンプレックスの海に溺れるが如く、止めどなく落ち込んでいったりするものである。

 この落ち込みの原因は「自分はあの人みたいになれない」という一点にある。しかしよくよく考えてみれば、私たちはそもそも他人のようになれるはずがないのだ。


 私は20代後半くらいの頃にこの事に気付いた。それまではコンプレックスの塊のような感じだったのだ。素晴らしい先輩がいて、その人のマネをしようとやってはみるものの、全然ダメで跳ね返されてばかりいたのである。そんな中で突然閃いたのが、「あの人みたいにやるのは絶対無理だから、自分らしくやるしかない」ということであった。

 仕事はスタートがあってゴールがある。私がやってきた営業マンという仕事は、中間は比較的自由であった。目指すゴールに到達しさえすれば、プロセスなどの組立ては各自に任されているような仕事であった。ならば別に、優秀な先輩のやり方をマネる必要は全然ないのだ。その人とは違う方法でも、同じゴールに辿り着きさえすれば目標は達せられることに気づき、私は人マネをすっぱり止めたのである。

 私は優柔不断でくよくよする気弱な男である。ガンガンアピールしまくるようなやり方は不得手だった。しかし人の話をじっくり聞いて相手の考えていることを理解し、どのように対処したらいいかを判断したり、怒っている相手をなだめて交渉をまとめたりする能力にはなぜか長けていた。所謂「お詫び上手」である(-_-)
 なかなかツラい才能ではあったのだが(-_-;)、私はこちらの方をしっかり伸ばして自分の個性を発揮して行こうと考えたのだ。じっくり型だな・・・。
 じっくり型の特徴は、不器用で手際は悪いが粘り強く諦めない、というようなことだ。人より時間はかかっても、しつこくネバネバ対応しようと決め、じわじわべたべた粘り始めたのである。

 するとだんだん「福田はなかなか粘り強い」とか「プレッシャーに負けない」とか「根性がある」みたいな感じの評判が立ってきた。
 内心ドキドキしてクヨクヨして泣きそうになったりしてたが、なるべく顔に出さないようにしていたので、「ハデさはないがしっかりしてる」みたいなイメージを作ることに成功していったのだった(^^;


 これは私が社交的でなく、営業マンとしての資質を欠きながらも間違えて(^-^;この仕事に就いてしまったために止む無くあみ出した個性であったが、自分らしく戦うという意味ではこれしかなかったのであろうと思う。

 相手と同じ土俵で戦うなら全く勝ち目はない。違う土俵=自分の土俵で勝負することが肝心なのだ。自分の土俵にさえ引っ張り込めば負けない、という自信を持てれば、優秀な同僚たちとも互角以上に戦えるのである。
 先日、後輩のSさんと居酒屋のカウンターで飲んでいたらこの話になった。
 Sさんはうーん、と唸り芋焼酎のお湯割りをぐぁっとあおった。そして少し悲しそうな顔をして、「私は平凡ですからねぇ・・・」と言ったのである。

 そうなのだ。Sさんはかなり平凡な人なのだ。
 そこそこ真面目で、そこそこ責任感もあり、そこそこ仕事も出来る。しかしこれがウリとか、これが特徴!とかいうものに欠けている。中庸の人なのだ。
「福田さん、私みたいなタイプってどうやってアピールしたらいいんですかねぇ。自分の土俵ってどこにあるのかなぁ・・・」
 Sさんはやや遠い目をして最近流行りのアイコスを吹かした。
 そうだ!私は閃いた!
「Sさん、君は平凡をアピールしたらいいんだよ!」
「平凡をアピールってなんですの?」
「平凡もとことん極めれば非凡なんだ。非凡なまでの平凡さ!っつうのはどうだ」
Sさんは驚いたような顔をして私を見つめた。
私は微笑みながらSさんに言った。
「管理職には平凡さが求められる。平凡だからこそ部下の能力を最大限に発揮させられる、っていう理屈だ」
 うーむ、なるほどぉ・・・。Sさんは芋焼酎を飲みアイコスを吹かしつつ唸った。
「でも、そんなの上手く行きますかねぇ・・・」
 いいの!上手く行くか行かないかじゃないの!そのような戦略観を自分の中に持つことが大事なのだ。


 だって、自分のイメージ戦略を考えてるサラリーマンなんてあんまりいないもんねヽ(^o^)丿







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